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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  7月
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梅雨明けはセミかカミナリか

 土曜日に一週間の仕事を終えて実家から帰る前に、植木に水やりをしておきました。ついでにミョウガを1つだけ収穫。今年は半分カットしたらか、結構豊作な気がします。


 天気予報によると日曜日は晴れ、月曜日も晴れなので水やりをしておかないと植木がしおれてしまう。特に日曜日は休みの日で実家に行かないので、こういう時には天気予報を見て、それに合わせて水やりをしてから帰ることにしています。

  

 月曜日はちょっと用事があって行くのが遅くなり、水やりはせずに帰りました。どうしようかなと思ったんですが、天気予報によると火曜日は雨とのこと。


「1日我慢してもらうか」


 そう思って帰宅しました。


 そして昨日の火曜日、全く降る気配がない。一番当たると宣伝してるお天気アプリも雨から曇りに変わってしまってる。


「水曜日雨の予報だったけど」


 見てみたら降るには降るけど午後からになってました。


「下手したらまだ24時間は雨が降らないのか、さすがにかわいそうだしちょっとだけ水やりしよう」


 バケツに水を入れてかけて回ったのが4時半過ぎです。その時はまだぎんぎらからちょっと雲がかかったかな、ぐらいのお天気。


「明日は雨らしいからこのぐらいにしとこう」


 軽く一回り水をまき終わって終了。


 その直後のことです。家に入ったら遠くから、


「ごろごろごろごろごろごろ」


 なんか聞こえる気がする。

 でもいくら見ても予報では曇り。


「気のせいだな」


 そう思って知らん顔してたら、その後すぐに、


「ごろごろごろごろ、ぴっしゃーん!」


 すぐ近くに落ちた!


「ってことは、もしかしたら」


 またその後すぐに今度は、


「ばしゃばしゃぶるぶるぶるぶるどっわー!」


 と、まるで桂枝雀師匠演じる「雨乞い源兵衛」の雨が降ってきた時と全く同じような大雨!


 水やりに行く前に下の車庫から車を持って上がってたんですが、一気に洗車されるぐらいのものすごい量の雨でした。


「なんでやねーん!」


 ついさっき、人が水やりするまでは、


「晴れでございますよ」


 みたいな顔してたくせに、


「油断しましたな、ははははははー」


 と、これも枝雀師匠の口調で空に言われてるような気がしました。


 いや、だまされたー!


 そして思い出したのは、


「雷が落ちたら梅雨明けする」


 という言葉です。


 これは「ユタとふしぎな仲間たち」という児童文学の中で、主人公のユタこと勇太が友だちになった座敷わらしに言われた言葉です。

 座敷わらしは赤ん坊が霊になったような存在で、梅雨の間はおしめが乾かずユタに会いに来られない。だけど、梅雨が明けたらまた会える。その合図が村はずれの大きな木に落雷したら、ということだったのです。


 なので私は、


「雷がなったら梅雨明け」


 と思っていたんですが、テレビの天気予報ではまた違うことを言ってるのも聞きました。


「セミが鳴いたら梅雨明け」


 セミは梅雨のじめじめした気候の時には羽根が湿ってうまく鳴けないらしいのです。それで梅雨が明けて空気が乾燥したらよく鳴くようになるのだとか。


 めちゃくちゃ暑くて忘れそうになりますが、今はまだ梅雨の期間、うちの近所ではまだセミの声はしていません。地域によってはもう鳴き始めているところもあるらしいし、梅雨でも乾燥したら鳴くのかも知れませんが、とりあえず私はまだ聞いていません。


 雷は鳴ったけど、今日からはまた雨が続くらしいので、もう一度雷がどんぴしゃ言って、セミが鳴き出してから、本格的夏が来るんでしょうね。

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