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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2022年 12月
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エビ風味

 今朝のテレビで「アメリカでは植物由来の代替食エビ作りが盛んになっている」との話題があったんですが、見ていて、ふと、疑問に思うことがありました。


「菜食主義の人が植物由来のエビを喜んでいる」


 え、アレルギーの人用じゃないの?

 

 私は生のエビ・カニのアレルギーです。加熱すると食べられるんですが、前は好きだったエビのお刺身とかは食べられなくなりました。あの甘い身が大好きだったのに、食べると喉が腫れてきて、もしもひどくなって息ができなくなると怖いので食べません。

 不思議なことにあまえび、しろえびのような身がキラキラしていないエビは食べられるので、それは今も楽しんで食べていますが。


 触ってもかゆくなるので料理もできません。以前は母がやってくれてましたが、今はよっぽど食べたい時には手袋して、完全装備で調理します。手袋が破れたり、うっかり汁に触れてしまったら急いで洗い流しますが、それでもかゆくなります。


 今まで「代替食品」というと、小麦アレルギーの人に米粉とか、牛乳アレルギーの人に豆乳のイメージで、それはそれでいいと思ってました。だって、食べたいのに食べられないって気の毒です。


 でも、


「菜食主義の人が食べるエビ」


 これ、なんだか不思議な感じがします。


 菜食主義にも色々あるようで、宗教的、心情的、どういう理由があるのか私は詳しくないのでよく分かりませんが、イメージとしては、


「命のある物を食べるのはだめ」


 のように思います。


 それなのに、植物でエビそっくりに作った物はおいしくいただく、なんとなく矛盾を感じませんか?


 私は虫が苦手なんですが、今、世間では昆虫食というのもはやってるらしく、あっちこっちで「コオロギせんべい」とか「コオロギクッキー」とかを見かけます。もしも出されて知らずに食べてしまったらいやだなあと思っています。

 

 なので、もしも誰かが、


「コオロギを食べられないと聞いたから他の材料でコオロギそっくりに作ったのをどうぞ」


 そう言われても食べたくないです。ご親切はありがたいですが、お気持ちだけで。


 それなのに、菜食主義の人はエビは食べてもいいのかな? というか、食べたいの?


 たとえば二酸化炭素対策で牛や羊を食べる代わりに肉を培養して食べよう、というのを聞いたことがあります。でもその場合、肉を食べたいけど食べられないから代わりにするわけですよね。菜食主義の人は肉や魚を食べたくないから菜食だと思っていたんですが、違うんだろうか? 


 私の周囲には「肉大好き」「魚大好き」な人しかいないものでよく分かりません。

 菜食主義の方、いらっしゃったら「植物由来のエビ」を食べてみたいかどうか聞いてみたいなと思いました。

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