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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  7月
809/1001

本日、栄一、梅子、柴三郎デビュー

 今日から新紙幣が発行されるそうです。


 といっても、発行されてそれが銀行に行って、そこからさらに私達の手に届くのは明日からになるんじゃないかとの話です。今日銀行に行ってATMでお金を出してもまだ一万円は諭吉さんってことなのかな?

 

 それにしても、長年慣れ親しんだ諭吉さんじゃなくなるってのは、なんとなくさびしい。まあ、それほど仲良くしてたわけじゃないですが、それでも袖すり合うも他生の縁でちょこちょこと顔を合わせていましたから。


 そもそも諭吉さんって今は二代目で初代もいたんですよね。同じ顔してるから忘れがちですが。今の諭吉さんが20年前の平成16年(2004年)に登場、初代諭吉が昭和59年(1984年)でちょうど40年ですから、長くがんばってくれてたなあ。

 一万円札が登場したのは昭和33年(1957年)の聖徳太子で27年間ですから、やっぱり一万円というと40年レギュラーだった諭吉という感覚です。大体20年で新札発行らしいので、これから20年は栄一ということになりますか。


 同じく五千円札は昭和32年(1956年)の聖徳太子、昭和59年(1984年)の新渡戸稲造、平成16年(2004年)の樋口一葉の3種類です。なんとなく新渡戸さんって忘れられがち、影が薄い気がする。


 千円札はもうちょっと歴史があり昭和25年(1950年)の聖徳太子、昭和38年(1963年)の伊藤博文、昭和59年(1984年)の夏目漱石、平成16年(2004年)の野口英世の4種類です。夏目漱石と野口英世、区別がつきにくかったなあ。


 なんにしても今日からは新トリオの登場です、がんばって日本の経済を盛り上げていただきたいものです。


 ただ、すでに詐欺が出てるんですよね。


「新紙幣が発行されたら諭吉は使えないので交換しないと」


 そう言われて手持ちの諭吉さんを渡してしまう方があるとか。


 なんでやねんと思います。高齢者に被害者が多いって言うけど、高齢者の方が70歳としたら、初回は小さくて覚えてないとしても、物心ついてから今までに3回は紙幣交代の経験してるのに、どうして信じる。2回諭吉チェンジしてるでしょうに。


 とにかく、1番バッターの聖徳太子も使えるし、諭吉もこれからも使えるんですから、お手元にいらっしゃるそういう方々、しっかり守ってもらいたいと思います。


 そういや、ふと、思い出しましたが、詐欺じゃないし紙幣じゃないけど、私がそういうので一番おもしろかったのは500円硬貨が発行された時のエピソードです。ちなみに昭和57年(1982年)4月1日だそうで、その時にニュースでやっていたんですが、


「500円硬貨発行の初日に大阪駅の地下で500円硬貨を600円で売ったら結構売れた」


 そうです。


 こちらもなんでやねーん、ですが、大いに笑わせてもらいました。これから嫌でも手に入ってくるのに、なんで100円余分に出して買うんだ! 大阪の人ってお金にうるさいと思ってたけど、そういうのには出すんだなと。もしかしたら、お金よりウケる方を選んだからかも知れないが、それならそれであっぱれです。


 とりあえず「新紙幣を1万100円で売ります」って言われても買わないけど、今日銀行行ったらどういうのが出るのかは気になるなあ。いや、行かないと思いますけど。ええ、思いますけど。

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