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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2022年 11月
79/1001

ア・インタカエ・ユオ

 タイトルを見て、


「なんのこっちゃ?」

 

 と、思う方がほとんどかと思います。というか、分かる人、おそらくいないんじゃないかなあ。


 これ、


「パプア・ニューギニア語」


 だそうです。

 

 この言葉を小学校1年の時、友人たちと3人で勉強していたことを、ふと、思い出しました。


 ある時、図書室でもう内容ははっきり覚えていないんですが、子供がおじいちゃんが研究しているパプア・ニューギニアに行く、とかそんな話を3人で読んで、そこに出てくる言葉をノートに書いて勉強するようになりました。

 どうして1年生とはっきり書けるかといいますと、そのうちの1人が2年生になる時に転校してしまったからです。

 

 タイトルの言葉ですが、


「あなたの名前は何ですか?」


 という、意味らしい。


 それに答えるのに、


「ア・インタカエ・太郎」


 と答えると、


「私の名前は太郎です」


 になるとか。


 大人になり、パプア・ニューギニア語って本当にこんなのか調べたことがあるんですが、全く出てきませんでした。

 

 何かで、


「パプア・ニューギニアの公用語はピジョン・イングリッシュ」


 とも読んだことがあったので、そちらも調べてみたら、


「公用語はトク・ピシン」


 という英語を基本とした言語らしく、書いてた人が間違えたのか、以前はそう言ってたか分かりませんが、ピジョン・イングリッシュではないようです。「鳩の英語」と覚えてたので、間違えて記憶してとは思えないんですが。


 ただ、どこをどう調べても、


「ア・インタカエ・ユオ」


 というのは出て来ない。


 何しろ1年生の子が読む本ですから、それっぽくカタカナで書いてあるとそうなるのかも知れませんが、何回も何回も3人でやりとりしていて、確実にこの言葉だったのは間違いがないので、どこの何をどう出してたのかが気になって仕方がありません。


 パプア・ニューギニアは部族が多い国、部族同士でも言葉が違うから、そういう国では英語やフランス語が入ってそれが公用語とかになることもあるようです。日本人が英語が苦手なのは、みんな読み書きができたからという説もあり、外国の言葉に頼らなくてもなんとかやりとりができたからという一面もあるとか。


 なので、一口に「パプア・ニューギニア語」と言っても色々あったのかも知れません。


 ですが、小学校1年ですからね、そんなことは知らず、3人で、


「いつかパプア・ニューギニアの人と話せたらいいね」

 

 ぐらいのことで、それなりに一生懸命勉強してた気がします。


 本当に、なんていう本だったのかも覚えていませんが、今も友人たちは覚えているでしょうか?

 一人とは今も年賀状だけのやりとりをしていますが、そういうことを書いたこともないです。

 いつかちょっと書き添えてみようかなあ。

 

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