表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  6月
785/1001

立派な門扉のある家

 また病院関係の話ですが、直接病院は関係ありません。


 私が今回行った病院はうちや実家からずっと南に下って、国道を超え、JRを超えた先にあります。


 播磨から阪神間は大体の場所で「国道」「JR」「私鉄」が並行して走っています。場所によって並びは違いますが、うちのあたりは北から南に向かって「国道」「JR」「私鉄」の並びです。


 そのJRで米原から姫路という長い距離で、朝の通勤通学時刻にJRが止まってました。そんな時、JRが動かないと私鉄で振替輸送になったりします。


 私が今朝、病院へ行くのに車を走らせていた時間は、ちょうどそのJRが止まっている時間帯でした。


「ずいぶん今日車が多いなあ」


 そう考えていて、ふと、思い出しました。


「そうか、人身事故で長い距離止まるから、みんな車で私鉄まで送ってるのか」


 そういや国道沿いのバス停にもえらく長い人の列ができてました。国道沿いに走るバスで普段はJRで通勤通学してる人が移動するためでしょう。どこのテーマパークかと思うぐらい人が並んでました、本当に。


「知らなかったけど、みんなこんなに並んでバスに乗ってるのか」


 ぐらいにしか思ってませんでしたが、国道を超えて南下し、JRに向かう道に入ってやっと、そういや止まってたんだったと思い出したというわけです。


 JRの踏切のすぐ北で、渋滞があったからかちょっとの間停車してたんですが、その時に、


「あれ、ここの家ってこんな立派だった?」


 と、思ったんです。


 建物って不思議なことに、建て直したら前の建物がどんなだったかとかすっかり忘れてしまいます。その家は敷地の全面におそらく自動で開く門ができてました。


 かなり前に建った住宅が並んでいる地域で、他の家は普通の家と言っては変かも知れませんが、普通の塀と門がある日本的な家なのに、そこの正面だけどーんと立派な門扉、透けて見える柵の向こうに立派な車が2台停まってるのが見えました。


「ドラマとかで見るお金持ちの家みたい」


 ちょうど前に停まっていたもので、柵の向こうに庭があって、奥に家があるのがよく見えました。


 本当に立派な家に建て直してるんですが、場所がJRの踏切のすぐ北で、もうちょっと北に行くと国道がある場所。よく混むんですよ、ここ。今日みたいなことがあると特に動けなくなる。


 立派な門構えだが、ここに車を入れたり出したりするのは大変だろうなあと思って見てしまった。降りて門を開けるのも大変だろうから、自動式のにしたのかも知れない。


 思わぬ渋滞でじっくりと観察してしまいましたが、ほとんど通らない道なので、本当に前はどんな家だったか忘れてしまった。先週も採血で通ってるけど、その時はなんとなくまだ工事中だった気がします。


 あれだけイメージチェンジしてなかったら、工事をしたことすら気がついてなかっただろうと思いますが、渋滞のおかげでゆっくり見られたので、そんなことを思ってました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ