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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  6月
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朝洗濯

 今、私は洗濯を夜やっています。


「夜干しはだめ」


 と、昔の人からの言い伝えでずっと洗濯は朝と思ってたんですが、生活する中で夜の方が都合が良くなっていったからです。


 まずは洗濯を干す場所。うちのマンションのベランダは広いです。引っ越した当時はここでトマトやナスやゴーヤのカーテンやら、色々作ってました。

 ですが、母が亡くなってから、実家にいることも増えてそういうことができなくなってしまった。帰宅したらもう暗くなってたりもしますしね。そうしたらあまりベランダに出入りしなくなってしまったんですよ。洗濯入れるだけに暗くなったベランダに出るのも億劫だし。


 それにベランダが西向きで、冬なんか寒いから夜帰って取り入れても、湿っぽかったりしてました。その後さらに部屋に干してをやってたけど、やっぱり面倒。


 それから、腰を痛めて入院する直接のきっかけが洗濯を取り入れたことでした。話せば長くなるのでそうなるまでのことは割愛しますが、腰を痛めてひいこら言いながら生活してて、ある年の6月の夕方、痛む腰をさすりながらベランダに干した洗濯を抱えて部屋に入ったんですが足元が見えず、そういう状況だったので腰が良くなったら片付けようとそのへんに積んであった書類を思い切り蹴飛ばした! 

 もうね、声も出なくて、洗濯抱えたまま、立ったまま、しばらく動けずにいました。


 元々悪かった上に外傷受けたみたいな感じです。その日が日曜日だったので、翌日行きつけの外科に連れて行ってもらったものの、動けなくて人生初の入院をすることになってしまったのでした。


 その後、マンションの大規模修繕があり、突っ張りタイプの洗濯干しを取り外したら、前の住人の方が置いていったものだったので古くなってたのか、だめになって、もう一度付けられなくなったので、外干しをやめました。


 それに、夜、お風呂から上がった後で洗濯して室内干しすると、次の日の夜、お風呂に入る時にはほぼ洗濯物が乾いてる。


「夜洗濯して室内干しが一番効率的」


 ということで、今は夜洗濯にしています。


 でも今朝は朝洗濯をしました。


 冬に使ってた軽い上着とか、もうこのシーズンは着ない服を洗って、夜まで室内干しするためです。夜の洗濯までにはほとんど乾くだろうから、乾いたら片付けます。今年はいつまでもいきなり寒くなったりして、なかなか動けませんでした。そろそろいいかなと思う頃にちょっと体調崩してしんどくて「まだいいか」と放置してたのも原因です。

 それと洗濯石鹸がなくなってました。買わないとな~と思いつつ、日頃の洗濯するのにはまだ足りるし、買ってからにしようと思ってやっぱり放置継続。


 そう、洗濯石鹸をやっと買ったので洗濯できたー!


 ということで、今日は朝洗濯して夜も洗濯します。色々積んであった場所がすっきりした、もうちょっとだけ片付けできるかも知れないな。

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