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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  5月
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新しい歯の歯なし

 今日から4連休です。これぐらい続けて休めることってないのでうれしくて仕方がありません。妹と姪っ子が実家に来るらしいので、その日に会いに行ってついでに買い物しようと思いますが、後は家で……片付けしないとな……ずっと忙して用事が入ってて、くたくたです。中には楽しい出来事もありましたが、ここしばらく本当に忙しくて大変で片付け全然してないから、家がすごいことになってるし……


 そんな連休の初日、いつものように朝ぼーっとテレビを見ていたら、とんでもないニュースが!


「新しく歯が生える薬が発明された」


 なんですとー! 

 

 もしもそれが本当なら、これは人類にとって本当に画期的なニュースだと思います。しかも日本で発明されたなんて。


 動物実験では成功していて、次は人間に害がないかの臨床実験をして、成功したら2030年には一般に発売する予定らしいです。すごいですね。


 ただ、その最初に使える人は、生まれつき永久歯が生えないとかの人らしいです。そりゃそうか、最初はそんなものでしょうね。本当に必要な人からになるでしょう。


 私は歯は全部揃ってます。揃ってるというか、下の親知らずは真横に向いて生えてたので抜いたぐらい。それに以前は「過剰歯」というのが生えててそれも抜いたぐらい本数には問題がありません。

 ですが、決して健康な歯とは言えないです。虫歯の治療したのも多いし、根管治療もたくさん受けてます。


 私は子供の頃、大人ってみんな入れ歯になるものだと思っていました。母方の親戚の年寄り連中はそういう人が多かったので、歯の弱い家系だったのかも知れませんね。

 逆に父親は歯が丈夫で、最後まで全部自分の歯でした。70歳を過ぎても1本も欠けることなく、虫歯もなかったので歯医者さんにそこの歯医者さんのですが表彰状をもらい、何人かの方と一緒に張り出されていたぐらい。


 そんな父親がどうして歯医者にと思われるでしょうが、それはこんなことがあったからです。


「歯が丈夫過ぎて割れた」


 ある日、ちょっと歯がおかしいから見てと言われてみたらどうも違和感が。


「これ、よく見たら真っ二つに割れてるやん!」

 

 びっくりしましたよ、あんな歯見たことない。それで私が行ってる歯医者さんに連れて行って、どうしたんだったかな、半分抜いたんだったっけ、まあ治療してもらいました。

 その時には縦に真っ二つに割れてたんですが、後年もう1本が真横にも割れました。


「丈夫過ぎる歯をしっかり長年噛み締め続けて割れた」


 と、先生には説明してもらいました。


 でも父親みたいに歯が元気な人って少ないから、歯の悪い人には朗報だろうなあ。私ももしも抜くようなことがあったら、新しい歯を生やしてみたいと思いました。


 ちなみに、その薬の値段ですが、


「150万円ぐらい」


 だそうです。


 1本の値段だろうか。そうだろうなあ、多分。


 もしもそうだとしたら、やっぱり歯が抜けてもなかなか自分の新しい歯は手に入らなさそうです。

 がんばってハミガキ続けるのが庶民には一番かな。

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