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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  4月
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イントネーション

 突然ですが連休ですね。いつもだったらカレンダー通りに日月の2連休のはずですが、今回は土曜日に仕事を休んでライブに行ったので、珍しく世間並に3連休です。ですが、昨日は筋肉痛と疲れ、その他で一日へばっていたので、結局ほぼ何もしていません。体調が少し戻ったので、今日はちょっと段ボールやらなんやらを片付けただけで満足してしまいました。


 ぼーっとテレビを見ていたら、あっちこっちに出かける人の話題ばかり。今度のGWの用事は初日に終わってしまったので、もう後は何も関係がないな、うん。

 そんな時、ニュースを見ていて、ふと、思い出したことがあります。


「姫路」


 もちろん大部分の方がご存知でしょうが、世界遺産第一号に認定された「姫路城」がある街の名前です。姫路城が映っていて思い出した。


「ひめじ」


 これ、口に出したらどういう感じになりますか? 関西人からすると、よく「イラッとする」発音をされています。


 発音って文字にするの難しいので、雰囲気を感じてくれたらうれしいですが、まあこんな感じでしょうか。


 関西人が読むと「ひ『め』じ」と、真ん中の「め」が一番強くて一番高い。聞くからに「関西やな~」ってな発音になります。

 ですが、標準語になると「『ひ』『め』じ」と、最初の「ひ」がもうすでに高くてさらに「め」がもっと高くて一番強い、そして「じ」でぐっと下がる。時代劇で家老が「姫!」と呼ぶ呼び方の最後に「じ」と付けた感じかな。 

 関西の「ひめじ~」という柔らかい言い方とはちと違う感じになる。そのへんがなんとなく「イラッ」となる理由かも知れません。


 そんな風に地域によって「イントネーション」ってかなり違ったりするんですが、ある歌舞伎役者さんの名前が、


「本当の発音はこうです」


 ってテレビで言われた時、関西人からすると非常に言いにくい発音だったことも思い出しました。


 確か「坂東八十助」さん、後の「坂東三津五郎」さんだったと思うのですが、何かの番組でインタビューしてるアナウンサーに、


「こちらに来ると『ば』んどーや『そ』すけと呼ばれてたけど、本来は『ばんどお』で『みつ』ごろーも『みつ・ごろお』です」


 みたいに訂正されてたんです。


 ご本人からすると、自分の名前が違うリズムで読まれるのって、毎回なんとなくイラッとするか、もぞもぞする感じだったので、襲名を機に言っておいた、という感じだったのかも。

 文字にすると本当に分かりにくいんですが、関西だとはねるように読むけど、本来は平坦です、的な感じだったと思います。


 これ、関西人からすると非常に読みにくい。似たような感じで「上地雄輔」さんが関西だと「かみ『じ』ゆーすけ」となるところを、テレビでは「『かみ』じ・ゆうすけ」と言うのを聞くと、それを思い出すこともあります。


 なので標準語? の「ひめじ」も関西以外の方にはそちらの方がすんなり読めるイントネーションなんだろうなあ。


 いつものように、なんとなく意味もなくそんなことを思っている、3連休の最終日です。


 

 

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