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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  4月
703/1001

大般若祈祷法要 

 今日はうちのお寺の法要に参加してきました。


「大般若祈祷法要」


 600巻ある「大般若経」をたくさんのお坊さんが、


「転読」


 という読み方をするイベントです。


 テレビなどで見たことがある方もあると思いますが、「転読」というのは経典を、


「ばらららららら~」


 と、扇子を開くようにあっち行ってこっち行って、


「はい読んだ!」


 みたいにする読み方。


 と言うとありがたみがないように聞こえますが、手抜きとかじゃなくてそういう読み方なんです。


 チベット仏教でも、


「マニ車」

 

 という筒みたいのを回して、


「はい読んだ!」


 みたいなのがありますが、同じような感じじゃないのかな。知らんけど。


 とにかく私はそれが好きなので行って来ました。

 前からできるだけ行ってたんですが、何しろこのご時世なのでずっと催し物はできず、昨年の春のお彼岸からやっとぼちぼちお寺でのイベントが復活してきたんです。


 まだ子供の頃、テレビでうちの宗派の大本山でそういうのをやってるのを見て、


「かっこいい!」


 と思って以来、一度実物を見たいと思っていました。


 何の時だったかご住職に「転読が好きだ」と言ったところ、


「うちでもやってますよ」


 と教えてくれたんですが、その時にはまだ法事の時にお会いするぐらいで、自分がお寺に行くなんて思ってみなかったんです。


 それが自分が主体でお寺さんの行事に参加するようになったら、あった。


「これか!」


 私がテレビで見たのをちょっと簡素化してるような感じですが、うむ確かに「転読」だ!


 うちのお寺さんではお坊さん8人がそれぞれ50巻ず読むんですが、それでふと、気になりました。


「8人が50巻ずつってことは400巻、大般若経って600巻よね」


 気になったらさあ調べよう!


「大般若経」


 フルネームで、


「大般若波羅蜜多経」


 は全部で600巻なんですが、中身はいくつかの部分に分かれています。


「全16部」


 に分割されていて、その一番最初の、


「初会 全79分」

 

 が全400巻なんです。


 おそらくその部分だけやってるんじゃないのかな。


 元々8人でやる形だったのか、近年は人が減って8人でやるようになったのまでは分かりません。でも私が見に行くようになってからはずっと8人だったと思います。


 今度機会があったら聞いてみようかな。おそらくそういうことで400巻やってる、でいいんじゃないかと思いますが、本当のことは聞いてみないと分からないですしね。


 お盆は番僧さんが来てくれるし、とても忙しいのであまりゆっくり話はできないから、お彼岸に伺った時にでもちょっと聞いてみようかなと思います。


 そしていつか大本山での大般若を見てみたい。もっと色々あったんですよね、テレビで見たり本で読んだりしたやつは。すごくかっこいい儀式だったからなあ、生で見たらきっと感動するはずだ。


 うちのお寺さんのもかっこいいし、感動するけど、やっぱり一度はそっちも見てみたいなあと思ってます。

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