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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2022年 10月
70/1001

旅する人はお得

 以前のゴートゥーなんとかに続いて、またなんだか旅する人にはお得なキャンペーンが始まったようです。


 別にそれはいいんですが、なーんとなく、どうして旅行関係だけに重点を置くんだろうと、ふと、考えてしまいます。


 これって今の状況でみんな困ってるから経済を守り立てるための作戦ですよね。それはそれでいいんです。だけど、みんなが動いたらやっぱり感染が広がったりしないかが心配の一つ。第何波っていつ終わるか分からない状態なのに、動け動けって本当に大丈夫なのかなと思ってしまう。

 そうはいっても、いつまでも引きこもっているわけにはいかないし、共存するためにはそういうのにも慣れていかないといけないのかな、とも思いますが。


 次に、これってたくさんお金使える人ほどお得ってところが、なんとなくもやもやします。

 

 いくらお得になるのか旅する予定がないから分からないんですが、例えば使った1割を返しますということだったら、100万円の旅ができる人は10万円お得ってことになりますよね。なーんか釈然としない。今月の収入が1万円減って困ってる人には、1円の助けにもなってないんじゃないですか?

 

 そもそも旅行しようって人は、それなりにゆとりのある人だと思います。その人たちに1万円補助してあげるなら、今月の生活に困ってる人に1万円補助するのが先なんじゃないだろうかと思えて仕方がありません。平等に全国民に1万円ずつ配るじゃだめなの?


 例えば4人家族、2万円の予算で旅行しようと予定してる人には4万円の補助になるから、その分余計に使ってくれるだろうし、同じく4人家族だけど収入が減って子供に新しい運動靴買ってあげられない人だって靴が買える。そういう風に配ってはだめなんだろうか。


 100万円旅行の人からすると、


「そんな端金(はしたがね)何の役にも立たないわ」

 

 ってなるかも知れないけど、だったら余計、助かる人にあげてほしい気がします。


 前のゴォートゥーの時には、どこかに絞って重点的に守り立てるのも作戦の一つとしてありなんだろうなと納得してました。でも、今回も旅行業界だけって、なんでそう(かたよ)るんだろう?


 当時と違って今はさらに戦争で世界中が色々影響を受け、日本も今日も値上がり、明日も値上がりで買い物に行く(たび)にため息が出るような状態です。今日のパンが買えない人が出てる状態で、もっと豪華な旅しましょうっていうのが、今回はなーんとなく納得しにくい感じです。


「たくさん払う人にたくさん返してあげるのが当然でしょ」


 って考え方もあるかも知れないけど、やっぱりなーんとなく釈然としないのは、そういう優雅な生活と縁がない私のひがみでしょうか。

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