日番と日直
今朝、なんの脈絡もなく、ふと、思い出しました。
よく「神戸あるある」で言われることなんですが、
「神戸は日直と言わずに日番という」
というのを思い出したんです。
確かにそうでした。
そして私は中学から高校になる年に引っ越したので、高校で「日直」と言われても、
「高校ではそう呼ぶんだな」
ぐらいにしか思いませんでした。
神戸だけかは分かりませんが、そのあたりでだけ「日番」というというのはごく近年、ネットの「神戸あるある」を見るようになって初めて知りました。
そしてその高校での「日番」ではなく「日直」で思い出したことが。
高校2年のクラスでは、なぜだか担任の先生が、
「翌日の日直は遅刻してきた者がやることにしよう」
と言ってそうなってました。
黒板の右下に当日の日直の名前が書かれていて、遅刻した者はその隣に名前を足されていきます。
うちのクラスには遅刻の常習の「A子」という女子がいました。
何しろ遅刻をするする。どうやったらそう毎日遅刻できるのかと感心するほど遅刻する。
自転車通学で少しだけ遠いところから通ってはいたんですが、特別遠いところでもなく、そのあたりから来る子はたくさんいたので、距離が理由ではないと思います。
なかなか楽しい子で、男女関係なく友達もたくさんいたし、私も仲良くしていましたが、この遅刻だけはこの先どうするんだ、と心配するぐらいひどかった。
毎朝、ホームルームの時に先生が、
「今日もA子は遅刻かー」
と、欠席確認の前に言うぐらい毎度のことで、そう言ってると教室のドアがカラカラと開いて、
「遅刻しましたー」
と入ってきてみんながどっと笑う。そんな感じでした。
おかげで「日直」のところには当日当番の名前の横に、上からずらっと、
A子
A子
A子
A子
A子
A子
A子
と、一週間ずっとA子の名前が並び、
「こうなったらもう日直やなく週直やな」
「そのうち月直になるんちゃうか」
と、みんなで笑うこともしばしば。
おかげで私は2年の時、日直を3学期通して1回しかやりませんでした。
どういう順番で日直が決まっていたのか覚えていませんが、もしも五十音順だとしたら、かなり前の方でしたので、もしかすると一回も回ってない子もいたのか知れません。
救いはA子がみんなに好かれる子であったことです。先生も「A子~またおまえか」と言いながらお気に入りでしたし。
もしもそうじゃなかったら、ちょっとしたいじめみたいになってたかも知れない。そのぐらい毎日でした。
A子のキャラのおかげか、今思い出しても笑える思い出になってはいます。
今はどうしてるのかなあA子。
社会に出たらちゃんと遅刻せずにいられたのかな。
本当に、ふと、急に思い出してしまいました。




