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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年 11月
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敵、復活

 うちの居候達ですが、どうもやっと全員地下に潜ったかなという感じです。ほんのちょっと前まで、気を抜くと守ってるスイセンのところへ来るもので、許可エリアから出てるのを見つけたら、元の場所へ戻すようにしてたんですが、それが本当に思いもかけないところをうろうろしてたので、見回りが大変でした。


 結局、守ってたスイセンも3本ほどかじられてだめになりましたが、それ以上の被害はなく、避難させてたタマスダレのところにも来てる気配がなかったので、ホッとしていました。


 今日も実家に来て見回ってみたら、もうどこにも姿見えなかったし、スイセンも無事だったので、よしよしと思ってました。そして、玄関脇、これまでミョウガ畑だった花壇に置いてあるスイセンのプランターを見て愕然とすることに。


「おのれ、猫……」


 なんということでしょう、いくら居候たちにかじられて元気がないとはいえ、一応タマスダレが生えているプランター、その葉っぱの上に立派な落とし物がいくつも! 土曜日の夕方に見た時はなかったので、その後にやられたらしい。


「居候の次は猫かあ!」

 

 思えば元々私の敵はこの見知らぬ猫でした。ちょっとした隙を見せたら縄張り主張していくので、その猫よけにもタマスダレを植えて、プランターにも増やして、トイレにされないようにしてたんです。タマスダレがもっさもさ生えてた時にはよりついてなかったのに、そのタマスダレが弱ったのを見つけてこんなこと!


 怒りながら落とし物の処理をし、残ってた猫よけの粉末をまいてまわりました。でも今日はこの後雨が降るらしいし、そうなるとすぐ効果がなくなるんですよね。


 まさか猫よけにしていたタマスダレにそんなことされるとは全く思ってなかったので、かなり憤ってます。


 せっかく居候たちとの戦いが終わったというのに、こんな敵が復活してくるなんて、まるで安物のバトルマンガじゃないか!


 果てしなくどこまでも続く戦い。


「進撃か!」


 そんなことも思わずつぶやいておりました。

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