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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2022年  6月
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人間洗濯機

 「黒のシャンタル」の主人公トーヤの設定の一つに「風呂好き」があるんですが、これはまさに私のことです。湯船に浸かるの大好きで、夏もシャワーだけだと物足りない。


 ぬるめのお湯にじっくりと浸かりますが、のぼせるのが嫌なので温かい時期にはお風呂場の窓(開けても外から見える造りではない)を()かして浸かります。そうでないと上から熱くなってのぼせるので。


「ああ、お風呂は気持ちいいなあ」


 そう思いながら、


「このまま浸かってるだけで頭から足の先まで洗えればいいのに」


 とも思います。


 昨夜もお湯に浸かりながらそう考えつつ、ふと、思い出しました。


「そういやそういうのあるってテレビでやってたな」


 1970年の大阪万博で色々な物が発表されていたのですが、その中で唯一実現・普及していないのが「人間洗濯機」だという話でした。

 確かに携帯電話やテレビ電話なんて今は普通になっていますし、他はなんだったかな、聞いてなるほどと思うものが色々ありました。そうそうしゃべる家電だとか、ロボットの接客とか、そんな感じだったかと。


 それで2025年の大阪万博を目標に、ナノバブルのシャワーで有名なあの会社が開発しているようです。

 前回の「人間洗濯機」はお湯に人が浸かって石鹸とスポンジがぐるぐる回って体を洗ってくれるというものでしたが今回はナノバブル、浸かっているだけで毛穴の中の汚れまで落としてくれるって、まさに理想! 浸かっているだけで頭の先から足の先まできれいになる!

 それだけでなく、浸かってモニターを見ながら健康診断までしてくれるというのが目標らしい。

 お風呂タイムをリラックスと健康管理に、未来って感じがします。

 

 私の「人間洗濯機」のイメージは前述のスポンジぐるぐると、マンガの「パタリロ」にあったあっちこっちから機械の手が出てきて洗ってくれるという感じだったんですが、ナノバブルとはやられたわい!


 早く実現して普及してくれないかなあと思いますが、今のところはやっぱり「どえりゃあお高い!」予定価格です。ラジオやテレビや冷蔵庫なんかもそうでしたが、最初はこういう感じなんでしょうね。

 それに、2025年の万博で広く知られるようになって、それから普及しだして、もしも手が届く金額になったとしても、自分ちのお風呂が新しかったり、タイミング悪く取り替えたばっかりだとしたらすぐには無理です。


 やれやれ、実現するのは一体何年後でしょう?

 できれば私が元気で生きてるうちに今のスマホレベルになってもらいたいものですが、今のところはゆったりとお風呂に浸かって「早くほんとになあれ」と願うしかないようです。

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