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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年 10月
482/1001

暴走車椅子?

 今朝、病院に行った後、少しだけ遠いお店に買い出しに行きました。普段行くエリアより少しだけ遠いんですが、病院に行った時はもうちょっと足を伸ばすだけなので、その時にそこで買う定番の物の買い出しに行ったりするお店です。


 必要な物をカートに入れ、ある場所でカートを止めて少し物を見てたんですが、思っていたものがなかったので、カートを押して棚からはずし、広くない通路の棚の反対側、で分かりますかね、棚にくっつかず、反対側の物を積んであるところに移動して、今度はそこの物を見てました。


 すると、棚と私のカートの間を店員さんが頭を下げながら通り、私の周囲をぐるっとまわるようにして右折し、棚と直角にある通路を通っていきました。

 その次の瞬間、今度はその棚の前にある通路のもう一つ向こうの棚のある場所から、ものすごいスピードで電動車椅子に乗ったおじいさんが突進してきたんです。そして店員さんがやったように、私の周囲をぐるっと右折してやはり同じ通路を通っていきました。どうやら何かの売り場を聞いて、店員さんに案内してもらっていたようです。


 それはいいんですが、そのスピードが半端じゃなかった。それに自分の前しか見てないような具合で、もしももう少しだけ私のカートが通路の中央に寄っていたらぶつかったんじゃないか、ぐらいのギリギリで通っていったので、ヒヤリとしたんです。


「危ないなあ」


 行ってしまったのを見送って、思わずそう言ってしまうぐらいの感じでした。


 そのまま買い物を続けたので、すっかりそのおじいさんのことを忘れてしまってたんですが、精算を終え、荷物も詰め、カートを押して出入り口まで来たら、警察の人が立ってる。そして、すぐ隣に立ってる女性と何か色々と話してるんですよ。


 どうしたのかなと思ったけど、聞くわけにもいかないし、そのまま横を通って車まで行き、荷物を積んでカートを返し、さて、帰るかと運転席に座ったら、その警察の方と女性が建物の外に移動してきて、ちょうどうちの車の正面で、話をしているのがよく見えたんです。そしてよく見たら、さっき私の周囲を暴走していった電動車椅子のおじいさんが一緒で、何か話を聞かれてます。


「あれ、もしかして、あの時のおじいさんとあの人がぶつかったんじゃないかなあ」


 そういや警察の隣を通り過ぎる時、ちょうどその女性の向かい側に電動車椅子の方も止まってたんですが、後ろ向きだったし売り場の棚の物を見てるように思って、気にせず通り過ぎたんですが、前から見たらそのおじいさんだったと気がつきました。


 話をしている声までは聞こえないけど、なんだかおじいさんの車椅子のところをその女性が指さして、説明をしてるようです。


 もしかしたら、あの勢いでぶつかったんじゃないかなあ。警察も来て話をしてるし、どうも事故っぽい調べ方をしてる気がする。


 もしかしたら全然違うことで話をしてたのかも知れませんが、その少し前、店に入ってすぐにそんなことがあっただけに、そうじゃないかなと思ってしまいました。だって、もしもあのスピードでぶつかられたら、場合によったら私も警察を呼んだかもと思うので。


 電動車椅子は歩くのが不自由な方にとってはとても便利な道具です。そして免許もいらないから、そういう方には必要だと思うけど、だからって暴走していいってものではないでしょう。


 便利な道具だからこそ、安全に、そして自分が避けてもらうのが当然と思わずに乗ってほしいものだなあと思いました。もしも警察に話を聞かれてるのが違うことだったらごめんなさいですが、少なくとも私にはニアミス、猛スピードで当たるギリギリだったので、そう思いました。

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