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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年 10月
476/1001

脱皮か!

 引き続き、準絶滅危惧種の話題です。


 少し前から食い荒らされたタマスダレを見て、


「ん、なんだこりゃ」


 と、思うものを見つけてました。

 

 なんて言えばいいんでしょう。クリーム色をした、ほにょほにょしたつまようじの頭ぐらいの物がたくさん落ちてます。


「准絶滅危惧種の卵じゃないよなあ」


 調べてみたけど、どうも卵ではないみたい。卵の写真はちょっと芸術的に、平べったい丸いのがきれいに並んでる。


「あ、分かった、これフンや」


 そう、体が大きくなってフンが目立つようになってきたようです。


「これがタマスダレの成れの果てか……」


 なんとなく諸行無常を感じる。


 その分、めきめきと音がするように大きくなってます、奴ら。


 そしてですね、フンを卵かなと思ったのには理由があります。

 タマスダレの葉っぱの上の方に、小さい黒いのがくっついてるんです。ちょうど初期の奴らを見つけた時みたいなのが。


「まさか、これ、第二弾の幼虫がいるんじゃないだろうな」


 警戒しました。そんなに何弾も続けて住み着かれてはさすがにたまりません。

 ですが、これもどうやら正体が分かった気がします。


「脱皮か!」


 どうも一気に大きくなって、オレンジっぽい足が目立つのが増えたと思った!


 脱皮した皮が小さい幼虫みたいに見えたようです。


 それから、どうも土のあたりでかくれんぼしてるのがいて、棒でつついたら隠れるんです。


「もしかして」

 

 ええ、球根まで食ってます、奴ら!


 まあ、全滅することはないと思うけど、頑張れタマスダレ! と応援してしまう状態です。


 それから、多分マツバギクだと思うんですが、鉢植えとじか植えにしてるのがあって、そのじか植えのにうれしそうに1匹くっついてたけど、まさか、あれも食べるんじゃ…… 

 一応調べてみたら、マツバギクはヒガンバナ科ではないようですので、たまたまくっついてただけだと思いたい。


 おそらく、幼虫としては今がマックスの大きさみたいなので、こうなったらとっととサナギになって越冬して欲しいもんだと思います。

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