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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年 10月
475/1001

人類を超えるもの

 大阪の天王寺動物園で、メスのチンパンジーが20センチほどの隙間から脱走し、3時間後に麻酔銃で打たれて捕獲された、というニュースがありました。

 

 チンパンジーというと、子供用自転車に乗ったり、芸をしたり、有名番組でもMCの方と一緒に色々なところで人気者になっていた子を思い出したりします。そうそう、キング・オブ・ポップもかわいがってましたね。


 聞くところによると、チンパンジーは5歳の幼児ぐらいの知能があるのだそうです。だから人間ともコミュニケーションが取れるし、色々なことを理解して覚えることもできるとか。


 そんなチンパンジーですが、本気になったら人間なんてまともに相手にしてもらえないぐらいの身体能力の持ち主だと、今朝のテレビで知ってびっくりしています。


 力は人間の5倍から7倍程度、握力なんて2~300キロあるとか!

 そして、これが一番驚いたんですが、チンパンジーって、人間以外で唯一、あれができる動物なんだそうです。


「戦争」


 びっくりしました。動物同士で戦うのはいわば本能のようなものですが、普通の戦いではなく、戦争ができるっていうのは、一体どういうことなのか。


 あらためて「戦争」とは何なのか調べてみたんですが、


「特に国家間で自国の意思を相手に強制するために武力を用いて戦うこと」


 だそうです。


 ということは、国家かどうか分かりませんが、例えば群れとかで、ライバルの群れを従えるために組織で戦うということができるってことですね。


 お猿さんは元々群れでボスがいるとは知っていますが、チンパンジーはそこまでのことができるんだと知って、本当にびっくりです。


 もしも、チンパンジーが人間に対して戦争を仕掛けてきたら、体力的には絶対敵わないですよ。人間が勝っているのって、唯一大脳が発達して、知恵がチンパンジーより優れていたから、だけなんですね。それで武器やらなんやらがあるからなんとか勝ててる。昨日の脱走劇だって、捕まえようとして飼育員さんが顔を噛まれてケガしていますが、あれも単なる威嚇だからそれで済んだだけで、本気で噛んだら顔の部品ぐらい簡単にもぎ取られてたそうです。麻酔銃っていう武器がなかったら、あんなに簡単には捕まえられなかったでしょう。


 ちなみに、人間、というか「ヒト」とチンパンジーって、


「DNA的には1~4%の違いしかない」


 のだそうです。


 そのたった少しの違いで、今は人間が偉そうにしていますが、何かのはずみでいきなりチンパンジーが知能的に人間と同じか、そこまでいかなくてももう少し近くまできてしまったら、人間はとっても勝てないなあと思いました。


 「ヒト」が今の人間になって、運がよかったのか悪かったのかは分かりませんが、たったそれだけの違いが今の違いなんですね。そのちょっとの違いがなかったら、今頃「ヒト」は絶滅してるか、もしくは檻の中だったかも知れない。

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