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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年 10月
461/1001

桜咲く国

 半年の間、毎朝楽しみに見ていた朝ドラ「らんまん」が終わり、今週からは新しく「ブギ・ウギ」が始まりました。

 「東京ブギ」で有名な笠置シズ子さんをモデルにしたドラマです。今週はまだ主人公が子供で、どうして歌手になったかの過程を描いてる時期です。宝塚をモデルにした「花咲歌劇団」の試験に不合格になり、OSK(松竹歌劇団)をモデルにした「USK(梅丸歌劇団)」に合格するまでのお話でした。


 今日はそのUSKの舞台を主人公が初めて見て感激するシーンがあったんですが、その時におそらく劇団のテーマソングらしい歌を歌っているのを聞いて、


「あ、そういえばそういう歌あった」


 と、思い出しました。


「桜咲く国」


 OSKと言えばレビューの最後にこの歌を歌ってフィナーレがお約束だったんです。宝塚では「すみれの花咲く頃」が有名ですが、それと対をなすようなOSKのテーマソングです。

 今回のことを書くのにあたって調べてみたんですが、OSKだけじゃなくSKD(松竹歌劇団)と両方のテーマソングみたいですね。


 今は宝塚の一人勝ち状態ですが、昔は宝塚、OSK、SKDの3つの劇団がしのぎを削っていたらしいです。私が物心つく頃には、すでにそうではなかったですが。

 それでも、私が子供の頃には、まだあちらこちらでOSKを目にする機会もありました。私も何回も見たことがあります。


 宝塚がファミリーランドと宝塚大劇場を併設していたように、OSKはあやめ池遊園地と劇場を併設していたんですが、あやめ池の閉園と共に常設劇場がなくなり、一度は消滅、それでも復活して今も少し形を変えて活動を続けています。


 大人になってからはOSKを見る機会もなく、この歌のこともすっかり忘れてたんですが、今朝、ドラマを見ていて急に思い出しました。そして歌ってみたら歌えました。やっぱり子供の頃に覚えた歌ってしっかり残ってるんですね。


 母の時代にはどちらもまだまだ人気でよく見ていたらしく、「今度の公演はこっちのラインダンスの方が足がよく揃ってた」「こっちは歌がうまかった」と、友人か伯母たちか分かりませんが、宝塚と両方を見て、そんな話をしていたと聞いたことがあります。


 常設劇場を復活させるのはなかなかむずかしいと思いますが、今度のドラマでOSKももっと知られるようになって、昔みたいに見る機会に恵まれたらいいなあと思いました。宝塚は時々思い出したように行くんですが、それはやっぱり、あの劇場があるから、見たいなと思ったら行きやすい環境にあるからでしょう。チケットが取れたら、ですが。

 OSKにもそういう場所がなんとかできないかな。子供の頃に見た、あのキラキラしたレビューを見て、最後に「桜咲く国」をまた聞きたいものです。

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