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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年 10月
460/1001

緑の戦線の気配……

 ここのところテレビで、


「全国でカメムシがめちゃくちゃ発生しています」


 とのニュースを目にするようになりました。


 ニュースだけではなく、ネットのお知り合いの方でも増えたと言ってる方がいらっしゃいました。今のところ、うちのあたりでは見かけませんが、関西でもエリアが広がっているらしく、テレビで見た和歌山のあたりは、そりゃもう大変なことになってました。


「こんなのが来たらたまったもんじゃないな」


 そう思ってたんですが、今朝、家を出たらいました、緑色の角ばったやつが……


 1匹は玄関を出て進行方向とは違う方の廊下にいて、のそのそ動いてるのを発見。


「うわっ、来た!」


 でも1匹だしなと、そのぐらいなら毎年見かけないことなから、まだまだ大丈夫、そう思って進行方向を振り向くと、


「うわっ、ここにも!」


 いつも、あのどんくさい「ぶいぶい」がはまってバタバタする廊下の溝の中で1匹もがいてる。


「こいつらもどんくさいのかあ!」


 助けてやるかどうかを悩みました。だって、ぶいぶいみたいに靴にとまらせて、靴が臭くなったら嫌じゃないですか!


 どうしようかなと見ていたら、


「お、自力でなんとかなりそうか?」


 緑色のカメムシ、一生懸命動いて溝の壁のあたりに足をひっかけて、必死に体勢を立て直しました。


「ぶいぶいより賢い……」


 うん、少し見直したぞ、カメムシ。


 今のところまだ2匹しか見つけていませんが、そんなに賢い、少なくともぶいぶいよりは知恵のありそうな奴らです。まさか、尖兵隊として様子を伺いに来たわけではあるまいな……


 テレビで見たご家庭では、あっちこっちにカメムシが飛びまくり、落ちまくり、臭いまくり、家に入ろうとしたら必ず何匹かがついて入ってくるらしい。家の中でも何匹かぶんぶん飛んでます。


 それから、あまりにあっちこっちにカメムシがいるからでしょうか、ついでのようにそれを食べようとしたコウモリなんかも巣をしてる、みたいなことも言ってたように思います。

 コウモリは「鳥獣保護管理法」で保護されていて捕獲が禁止されているので、もしもそんなことになったら追い出すしかできません。個人ではなかなか難しいので業者さんとかに頼まないといけないとかで、こりゃまためんどくさいことになるようです。

 そもそも臭いのであまりコウモリはカメムシを好んで食べないとのことなんですが、あまりにたくさんいたら、ちょっと珍味でも食べるつもりで食べるのかも知れないですね。たくさん飛んでたらメインの小さな蚊やユスリカやウンカをたくさん食べるより、楽にお腹いっぱいになるし。


 とにかく、色々とめんどくさそうなので、できれば来てほしくないなと思っています。

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