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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2022年  1月
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駄菓子菓子

 妹とメッセージをやり取りしていた時、少し話がそれてお菓子、それも駄菓子とか袋入りのお菓子の話になりました。


 すると妹が、ふと、思い出したように、


「そう言えば駄菓子屋さんって近所になかったよね」


 と、送ってきました。


 そうなんです。

 よくテレビとかで駄菓子屋さんの話題が出て、「懐かしい味」とか「子供の頃の思い出」とか言われるんですが、妹も私も、そしてうちのご近所の子たちも、みんなそういう経験がなかったと思います。


 小さな団地だったんですが、それほど近くには買い物できる施設がなく、駅前の方まで歩いて買い物に行く感じでした。

 その商店街には駄菓子屋さんがなく、パン屋さんとスーパーではお菓子を売っていたので、そこで子供たちのおやつが買われていた、そうだったように思います。


 少し離れた場所、私が子供の頃に遊びに行っていたお寺があった近くには大きな商店街があり、そちらには駄菓子屋さんがあったようです。友達から聞いたことがあって、今でもお店の名前も覚えています。


 通りがかった時に見たこともあるんですが、入ったことはありません。なぜかと言いますと、そのお寺に行くのは月に一度の縁日の時だったからです。子供だからお参りという意識はなく、そこで小さいおもちゃやお菓子を買っていて、入ったことがない駄菓子屋さんに行こうとは思わなかったわけですね。


 それに、私は子供の頃にそれはもう大変な偏食だったもので、駄菓子は食べなかったと思います。子供が好きそうな「かっぱえびせん」とか袋に入ったスナック菓子類も嫌いでしたし、子供会でいくつかのお菓子を詰め合わせてくれる中の「酢昆布」とか「ラムネ」とかほぼほぼ食べられないものばかりでした。


 ある時、母親がご近所のおばさんに、


「お菓子を出してあげたのに食べてくれなかった、うちが出すお菓子は食べられないのか」


 みたいに、文句を言われたらしいのですが、そのお宅がどうとかじゃなく、単に好き嫌いが多かっただけなんですけど、まあそういうこともあったらしいです。


 なので、テレビで見る「ヨーグル」とか「うまい棒」とか「よっちゃんイカ」とかいうお菓子も、大人になってから初めて食べました。


 スーパーに行くと駄菓子コーナーがあるので、当時行ってたスーパーやパン屋さんにもあったかも知れませんが、もしかしたら好き嫌いが多くて私だけが食べたことがないのかもと思っていました。でも好き嫌いがほぼなかった妹もそう言っているので、おそらく置いてなかったんだろうなあ。


 駄菓子、お好きですか?

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