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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年 10月
458/1001

タマスダレに敵が!

 最初に気がついたのは週明けの月曜日でした。

 いつものようにタマスダレをチェックしに行ったら、なんか様子がおかしい。


「なんでこんなに途中から折れてるんだ?」


 しかも、黒く枯れてしまってるのもある。一体何が原因なのか。


「あれ、これって」


 よくよく見たら、5ミリぐらいの長さの、シャーペンの芯を折ったぐらいの長さの毛虫だか青虫というか黒虫というか、そういうのがいるではないですか。


 もっとよく観察したら、どうも空洞になってる茎の中に住んでいるみたい。

 

 急いでくっついてるのの茎は折って、先の種は取っておいたんですが、どこにどう住んでいるのか、昨日も一昨日も被害は出ています。


「うーん、全滅する勢いではないし、ほっとくかなあ」


 今のところそうして放置してましたが、毛虫だか黒虫が段々と大きくなってきてるんですよね。この先、どうなるかちょっと心配で調べたら、その正体が判明しました。


「ハマオモトヨトウ」


 そういう蛾の幼虫らしいです。やっぱりタマスダレによくつく虫みたい。他にはアマリリスや彼岸花なんかも好物らしい。毒はないけど葉っぱをかじるので駆除した方がいいとのこと。うーむ、そうか、駆除か。


 タマスダレが全滅しないなら、ちょっとぐらいほっておいてもいいかなとも思いながら、さらにこの虫について調べてみたら、なんと、うちの県では、


「準絶滅危惧種に指定されている」


 らしい。


 そんなこと言われたら駆除できませんがな!


 ということで、もうちょっと様子を見ることにしました。

 あまりに増えて他のも食い荒らされるようなら考えますが、何しろ準絶滅危惧種だからなあ。


 他の県ではどうだか分かりませんが、「千葉県、神奈川県、兵庫県のレッドデータブック」に載っているらしいので、とりあえず見守ることにします。


 一寸の虫にも五分の魂、タマスダレの天敵にも武士の情けです。 

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