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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  9月
452/1001

おうちでカラオケ

「あ~カラオケ行きてえな~」


 そうぶつぶつ言っていたら、


「YouTubeにカラオケあるよ、あの歌が期間限定で配信されてるよ」


 と、教えられました。


 見てみたら、確かにある。うちの推しの一番ヒットした曲。


「いや、でも別にカラオケ動画じゃなくても普通に歌ってるし」


 と言ったら、


「でもカラオケ動画は歌詞が出るよ」


 と言われたので、なるほど、と思って動画を再生してみました。


 おおっ、確かにカラオケ行ったらこんな感じのアレンジですわ。

 思えばこの3年以上は行ってないので、なんかすごく懐かしい感じ。


「これで家で歌えと言うのだな」


 と言ったら、


「いや、なくても歌ってるだろうけど」

 

 と言われました。うむ、おっしゃる通り。


 思えばうちの母もずっと歌ってる人でした。それで私や妹も、自分が生まれる前の古い歌とかも結構よく知っています。あまりに古い歌をよく知ってるので、私は職場の年配の方に、


「ほんまは年ごまかしてない?」

 

 と、そういう疑惑をかけられたこともありましたっけ。


 うちの母が結婚してすぐに住んでいたのは、それまで父が一人で住んでた借家で、一階には刑事さんの御一家が住んでました。その二階にそのまま新婚さんとして入った形です。

 その刑事さんの息子さんが、ある時こんなことを言ってたそうです。


「二階のおばちゃん、ずっと歌歌っとう」


 ええ、そういう人でした。歌うだけじゃなく踊るのも踊ってました。社交ダンスをやってたのでそういうのも。


 私も結構歌いながら動く人なのです。今日も実家の戸締まりに回ったり、車庫に車を取りに行く時、その延長でアスファルトタイヤを切りつけたり、一人では解けないパズルを抱いていたので、近所の人に歌う人認定されているかも知れません。

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