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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  9月
451/1001

ドクターフィッシュ

 妹が実家に来る時、あちらは仕事が休みの日、私も仕事が休みの日で実家に行かず、連絡は取っていてもすれ違うことも多いです。


 お盆の後、父の誕生日前の平日に妹が訪ねてきて、その時は仕事もさぼって色々と話をしたりしました。必要な連絡事項を交換したり、他はまあ、大抵つまらない話をして、お茶を飲んで終わりという感じですか。


 その時に、なんでだったか「神戸動物王国」の「ふれあいフィッシュ」の話になりました。


 これは、よく知られている名前では、


「ドクターフィッシュ」


 で、人間がその魚のいる水に体をつけると、角質を食べてくれるというあれです。


 妹がそこに行った時に足をつけたら、たくさん魚が寄ってきて、パクパクと食べてくれたそうです。それで大喜び。

 その時に、妹が誰と話したんだったか忘れましたが、ある方がこんな話を教えてくれたとか。


「ここの魚、赤ちゃんが手や足を入れても寄ってこない、年取った人間が入れるほど寄ってくる」


 それまで魚が寄ってきて喜んでいた妹が、それを聞いて自分はそんなに角質まみれなのかとガックリした、という話でした。


 そのコーナーの注意書きには、


「天気や水温で寄ってこないこともあります」


 とか、


「肌の弱い方、乳幼児、ケガやかさぶたのある方はご遠慮ください」


 と書いてあります。


 これ、ケガやかさぶたは魚が寄ってきてパクパクされて傷がひどくなるといけない、肌が弱い方が刺激で悪化してはいけない、なんでしょうが、乳幼児はそれプラス、入れても寄ってきてもらえないのかも知れません。


 動物王国、行きたいんですよ、めちゃくちゃ! ですが、なんだかなかなかチャンスがなくてまだ一回も行ったことがありません。出来た年、まだ動物王国という名前じゃなかった時から計画を立てたら鳥インフルが流行ったり、なんやかんやで実現していません。こういうのも呼ばれた時でないと行けないんでしょうね。


 ですが行ったら絶対にパクパクされに行きたいと思っています。そして、たくさん寄ってこられて、妹みたいにガックリしたいと思います。

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