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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  9月
426/1001

ちょっと気持ち悪いぞ

 例の2時からの会見について思うこと、の続きです。今回はちょっとだけ真面目です。いや、いつも真面目なんですが、真面目なのよ、そう見えなくても。


 この会見があるよとテレビで言われた頃から、テレビ番組のあっちこっちで、


「うちの見解」


 みたいなのをやるんですよね。


「メディアの一員としてこういう理由でこう思ってます」


 みたいなことを。

 

 特に今回の会見の後でやってたのが、どれも本当に気持ち悪いと思いました。


「当時のことはこういう理由で遺憾です」


 って、いや、あんたたち絶対知ってて、そんで忖度してたでしょ?

 

 それを、今になって「ごめんね」だけで済ませようとしてるけど、見方を変えたら共犯者ですよ?


 もしもそれを指摘したら、自分たちの番組に出てもらえないから、それで見て見ぬ振りしてたってことですよね。

 天下のN◯K様から、他の民放から、どこもかしこも「当時のことは反省してます、ごめんね」で、後は被害者の方たちに「どう見えましたか?」って他人事(ひとごと)じゃん。


 それからこの事務所担当、みたいに今までニコニコして、


「◯◯君が今度こんなことしますよ、かっこいいですよ」


 と言ってたリポーターさん、言葉を濁しながら、


「当時、噂は耳にしてました、何もできなくて自分が恥ずかしい」


 みたいに、今更言ってどうするつもり?


 さらに、記者会見で厳しい質問をぶつけてた方たち、あなたたち、きっとその世界のプロの人ですよね? 多分、あなたたちもテレビ局やリポーターさんたちと同じ立場だと思うのに、なんでそんなえらそうに「どうするつもりなんですか!」って正義の顔してるの?


 今まで、素人で、そういう世界の人が歌ったり踊ったり演じてるのを見てるだけの私のような人間でも、噂を聞いたことある、本当かどうか知らんけど、多分本当ちゃうんかなあ、と思うレベルなのに、それで終わらせるんですか? 

 きっとその人達は、もっと色々なことを聞いていたはずです。「当時はどうしようもなかった」って言うかも知れないけど、だったら今になってそういう風に自分は同じ立場じゃないって立場に回るのはいかがなものか。


 あの事務所の亡くなった元社長が悪い、それは間違いないです。ただ、それに加担したような立場の人たちが、正義の顔して、


「これから改めないといけませんね」


 で、自分は関係ないという顔して、会見に来てる人を攻撃してる姿は、とても醜くて気持ちが悪いと思いました。


 そう言って、これを書いてる私も、


「あるのかも知れないなって、思ってた」


 って、それで終わらせるのも、なんだか気持ち悪い気がします。

  

「芸能界って、そんな世界でしょ」


 そういう「常識」みたいなのを知らないうちに受け入れてたんだろうなあ。

 

 そのことをどう受け止めて、どう考えればいいのかが、正直よく分かりません。

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