表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  9月
421/1001

なるこまいり

 今朝、関西のニュースの中で、


「なるこまいり」


 というお祭りを紹介していました。滋賀県のお祭りで、私も初めて聞きました。


 お祭りの内容は、


「小さな子供に仮の名前を与えて数日その名前で呼んで暮らすと、その子は一生大丈夫」


 みたいなことを言っていました。へえ、そんな風習があるんですね、知らなかった。


 子供が小さい時には違う名前で呼ぶという風習はよくあることですが、そんな風に数日だけ違う名前で呼ぶというのは初めて聞きました。ニュースでやっているのを見たら、子供の仮の名前はくじのように箱から引いて決めていましたが、見たところ、突飛な名前はなく、ごく一般的な名前を名付けられているようでした。

 なんだかもっとありがたい名前なのかなと思ったけど、今のご時勢だと、本名の方が神々しい名前だったりしそうです。


 子供の頃に違う名前で呼ぶというのは、その子が悪い物に取られないように、わざと汚い名前をつけて呼ぶのだと聞いたことがあります。東南アジアでそういう風習があると何かで読んだことがあるんですが、それはもう汚い名前でした。エロくない方の下ネタっぽい。冗談でニックネームにしたら、今の日本だったら訴えられそうな名前ですが、それは子供への愛情ゆえなんですね。


 漫画の「ゴールデンカムイ」のヒロイン、アシリパさんもそれで幼い頃は、


「エカシオトンプイ」


 と呼ばれていたんですが、その意味は、


「祖父の尻の穴」


 でした。


 ちなみに本名のアシリパはアイヌ語で、


「未来」

  

 ですから、えらい違いです。


 今回の「なるこまいり」は「白鬚神社」という神社の秋の例祭で、9月5日、6日の2日間行われるそうです。子どもが数え年で2歳になった時に参拝すると、


「賜わった名前で数日間その子を呼ぶと、無事に一生幸福の御守護がある」


 と、いうことです。


 お子様やお孫さんでちょうどいい年齢の子供さんがいらっしゃる方、いかがでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ