なるこまいり
今朝、関西のニュースの中で、
「なるこまいり」
というお祭りを紹介していました。滋賀県のお祭りで、私も初めて聞きました。
お祭りの内容は、
「小さな子供に仮の名前を与えて数日その名前で呼んで暮らすと、その子は一生大丈夫」
みたいなことを言っていました。へえ、そんな風習があるんですね、知らなかった。
子供が小さい時には違う名前で呼ぶという風習はよくあることですが、そんな風に数日だけ違う名前で呼ぶというのは初めて聞きました。ニュースでやっているのを見たら、子供の仮の名前はくじのように箱から引いて決めていましたが、見たところ、突飛な名前はなく、ごく一般的な名前を名付けられているようでした。
なんだかもっとありがたい名前なのかなと思ったけど、今のご時勢だと、本名の方が神々しい名前だったりしそうです。
子供の頃に違う名前で呼ぶというのは、その子が悪い物に取られないように、わざと汚い名前をつけて呼ぶのだと聞いたことがあります。東南アジアでそういう風習があると何かで読んだことがあるんですが、それはもう汚い名前でした。エロくない方の下ネタっぽい。冗談でニックネームにしたら、今の日本だったら訴えられそうな名前ですが、それは子供への愛情ゆえなんですね。
漫画の「ゴールデンカムイ」のヒロイン、アシリパさんもそれで幼い頃は、
「エカシオトンプイ」
と呼ばれていたんですが、その意味は、
「祖父の尻の穴」
でした。
ちなみに本名のアシリパはアイヌ語で、
「未来」
ですから、えらい違いです。
今回の「なるこまいり」は「白鬚神社」という神社の秋の例祭で、9月5日、6日の2日間行われるそうです。子どもが数え年で2歳になった時に参拝すると、
「賜わった名前で数日間その子を呼ぶと、無事に一生幸福の御守護がある」
と、いうことです。
お子様やお孫さんでちょうどいい年齢の子供さんがいらっしゃる方、いかがでしょうか?




