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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  9月
415/1001

割り切れる音、割り切れない音

 三連符が好きです。


 これだけ書いてもなんだか分からないでしょうが、音楽のリズムのことです。学校の音楽で習ったと思いますが、全音符を基本として、それを八等分した長さの音譜は八分音符、十六等分したら16分音符という感じになります。

 

 リズム的に、


「タタタタ、タタタタ」


 みたいなのが八分音符だとすると、


「タタタタタタタタ、タタタタタタタタ」


 みたいなのが16分音符ですね。


 では、これはなんでしょう?


「とんとんとんとん、とんとんとんとん」


 数から見て、


「え、八分音符」


 と思った方、素直ですね。


 これは、実は、


「とんとん拍子です」


 とは、阪神巨人師匠のネタでした。


 閑話休題! 


 昔のロックはエイトビート、八分音符を使った音楽が多かったんですが、いつからでしょう、80年代ぐらいからかなあ、16分音符が増えてきたような気がします。ギターやベースで弾くのは大変そうですよね、16分音符。


 でまあ、今はその早さではなくリズムの話なんですが、では、


「三連符」


 というのは何かと言いますと、同じく、


「全音符を三等分した音譜を使ったリズム」


 となります。


 つまり10を3で割り切るような感じなので八分音符、16分音符、みたいにきれいに割り切れません。はねたような感じになります。


「たたた、たたた、たたた、たたた」

 

 こういうのが三連符です。


 普通に割り切れる音譜の音楽が、その部分だけ三連符になったりするのが、なんとなく好きなんですね。


 先日、ある方のエッセイで、


「イパネマの娘」

 

 という曲の話題が出ていて、その歌を歌っていて、なんとなくそんなことを思い出しました。


「たー、たたた、たたた、たーた」


 みたいになるサビのところ、好きだなあと。


 ラテンの代表、ボサノヴァの代表みたいな「イパネマの娘」です。ボサノヴァは基本的に8ビートだとか。私も今回調べてみるまで何拍子とか考えたことなかったですが、そうらしいです。というか、前に弾いた時に言われてみたら8拍子だったわ、という感じですか。その8拍子の中に「たたた、たたた」と3拍子が入るのがなんとも心地いいんです。


 元々ラテン音楽は好きで、音楽を習っていた頃に結構ラテンも弾いていたんですが、ボサノヴァというと、


「たんたんたたんた、たたんた、んたた」


 みたいに思ってました、そうか8ビートか~今更何言ってんだ、この人。


 とにかく、数字で割り切れないもので、そういう形で変則的にはねる音、三連符がなんとなく好きだという、それだけのお話です、うん。

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