表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  8月
399/1001

運動神経は誰の遺伝?

 はっきり言いますが、私には運動神経がありません。何をやってもどんくさいです。


 ただ、水泳だけは、海近くで育ったからか下手ですが一応できますし、平泳ぎでならいつまででも海にほったらかしておいてくれたら、一日中泳いでいるぐらい海やプールは好きです。

 そして、なんでか分かりませんが、小学校の時には気がついたらサッカーだけは好きで、何を土地狂ったのか、たった数ヶ月だけですが学校のクラブ活動でもなんでもないのに、サッカーリーグにも入ったことがあります。


 まあ、そんな感じで運動とは縁がない生き方をしているんですが、この間病院の待ち時間の間に、後ろの席の小学校の娘さん、お母さん、そしてお母さんのお母さん、つまりおばあさんと3人の会話を聞いていて、ちょっと笑ったことがあったのを思い出しました。


 会話を全部聞いていたわけではないんですが、運動神経のところだけはなんとなく聞いて笑いました。


 娘さんが、


「自分が運動神経がないのはママの遺伝、ママは運動神経がないから」


 と言ったらお母さんが、


「パパの遺伝やったらよかったのになあ」


 と言ったので、おそらくこのお母さんも私と同じく、自分に運動神経が無いのを認めている口らしい。


 そうしたら今度はおばあさんが、


「ほんまやなあ、◯◯(誰かは分からなかったが兄弟姉妹かいとことかそういう感じらしい)は運動神経あるのに、△△は(おそらくその女の子)は運動神経ないなあ、なんでやろなあ」


 みたいなことを言い出したのです。


 そしたら今度はお母さんが、


「ということはママの運動神経がないのはママのお父さんのせいかな」


 と、おばあさんではなくおじいさんを持ち出してきた。そしてさらに、


「いや、△△が運動神経ないのはママの遺伝違うわ、ママのお父さんの隔世遺伝や」


 と言い出したのです。そしてさらにさらに、


「いや、やっぱり悪いのは△△やわ、△△がママやなくてパパの遺伝やったらよかったのに、勝手にママに遺伝した△△が悪い」


 と言い出して、母子3代で、


「いや、誰が悪い」

「やっぱりこっちが」


 と、責任の押し付け合い、というには微笑ましかったのですが、そういう言い合いをして笑ってました。


 聞いていて思わず一人で笑いを噛み殺していました。


 でも遺伝、分かります。私の場合は確実に母の遺伝ですね。まったく、悪いところばっかりもらってるんですよね、親から。親からも、そして祖父母からももっといいところもらえたはずなのになあ。


 よく、


「親ガチャ」


 ってな言葉を聞きますが、私の場合は、


「遺伝ガチャ」


 を失敗したのかな、と思います。


 今回のお嬢さん、きっともっと他のいいところをご両親から、そして隔世遺伝で上の方からもらってると思います。運動神経がなくても、なんくるないさ~


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ