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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  8月
390/1001

須磨寺のお守り

挿絵(By みてみん)


 これも21日に須磨寺に行った時のことですが、新しいお守りを買いました。


 私は子供の頃から須磨寺こと「おだいっさん」に馴染みがあったからでしょうか、困った時にお参りに行くと、なぜか問題が解決したりします。偶然と言えばそうかも知れませんが、なんとなく相性がいいように思います。


 なので今回もお守りを買いました。そんなにたくさんお守りを買うわけではないんですが、今回は買おうかなと思ったので。まあ、こういうのもご縁ですので。


 本当に色んなお守りを売ってるので、今回は買ったことがないのを買ってみました


「御守心経観音経」


 つまり、小さいお経の本になってるやつです。鈴がついていてかわいかった。身代わりの御守らしいので、常に身につけておいたらいいかなと、車の鍵と一緒にしておきました。


 中には本当のお経が書いてあるので、もしも旅先で怖いことでもあったら、これを開いて読めばいいでしょう。って、そんな力はありませんが。


 御守っていつ買って、いつ返すのか本当なのか、色々と聞くのでよく分かりません。一節には、一年経ったら返しましょう、とか言われるんですが、こういう経験もありました。


 以前、ちょっとした事故をやった時、ぶつけた車は少々傷んだんですが、幸いにも誰にもケガもさせず、自分もケガをしなかったので、その御守をちょうど行った須磨寺で返そうとしました。

 その御守は人にいただいた御守で、車に吊っておいたんですが、関東のお寺の物なので、須磨寺で返そうと思ったんです。それで持って行って事情を話したら、こう言われました。


「その御守はまだあなたを守ってくれてるので返さなくてもいいですよ、そのまま車に吊っておきなさい」


 え、そうなの? 一度事故から守ってくれたからもうそれでありがとうかと思ってた。


 そう言ったら、


「その御守、まだきれいでしょ」


 つまり、切れたり、壊れたりしたらお返ししなさいという感じでした。実は、すごく愛着のある御守で、これでお別れかと思うとかなり寂しかったので、うれしくて今もそのまま吊っています。今のところそれからは事故も故障も何もありません。あ、乗ってる車は代わりましたが。


 そういえば、かなりかなり昔ですが、父親が仕事で乗ってた会社の車を後ろからぶつけられたんですが、その時にむち打ちにすらならなかったんですが、持ってた御守の中の板が割れてたことがあります。事故の衝撃で割れたのかも知れませんが、身代わり守りだったので、変わってくれたのかなと話したこともありました。


 なので、今度のこの御守も、毎日一緒にいて、紐が切れたり、どこかが壊れたら返そうかなと思っています。それまでよろしく。

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