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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  8月
375/1001

お気に入りのちゃんぽん麺

挿絵(By みてみん)


 好きなんですよ、


「チャルメラのちゃんぽん麺」


 が。

 

 なんですが、うちのあたりでは、


「イトメンのちゃんぽん麺」


 の方がメジャーなのか、ほとんど見かけません。


 それで、見かけたら買いだめしてました。そのぐらい売ってないんです。


 イトメンのはチャルメラのより麺が細くてあっさりした感じで、私の思うちゃんぽん麺ではないんですよね。買って食べたことはあるんですが、なんとなく物足りない。


 私のちゃんぽん麺の基準は、うちから車で少し行ったところにある、それはもうガッタガタのお店のちゃんぽん麺なのです。


 そのお店はもうずっと長いことそこにあるんですが、はっきり言って、


「どこにもまっすぐなところがない」


 ような、山小屋のようなお店なんです。


 だけどおいしい。特にちゃんぽん麺がものすごくおいしいのです。知る人ぞ知る名店なのです。


 ずっとおじさんとおばさんの2人だけでやっていて、私は学生時代に友人においしいと聞いてそれで行ってみたらすごくおいしくて、両親も連れて行ったらおいしいと気に入ってくれたけど、ちょっとなかなか人を連れては行きにくい、そんなお店です。


 そして、割と休みや時間が不定期なところがあり、もう高齢者のおじさんとおばさんがやっているので、のれんが出ていないとやめたのじゃないかと心配になるようなお店です。もう長いこと通りがかってないので、これを書いている今もちょっと心配なぐらいです。ネットで口コミとかを調べたら、少なくとも今年の4月のルポがあるので、ちょっとホッとしました。


 なかなか行けないんですが、チャルメラのちゃんぽん麺をそこの真似をして、野菜やなるとや天ぷら(さつまあげみたいな方)を入れて、さらにおろしにんにくを入れるとそれっぽくなります。


 そうやって買いだめしてるので、ふと、気がつくと、


「あ、賞味期限切れてる」


 という状態になるんですが、少しぐらい切れても気にしない!

 

 というわけで、今日のお昼、ちょっと涼しくなったところでひさびさのちゃんぽん麺です。ずっと暑くて熱い麺を食べる気にならなかったので出番がなかったのでした。


 野菜もあまりなかったので、袋入りの千切りキャベツを買っていたのと、ハム、ニンジン、青ネギでそれっぽく。最後ににんにくを入れたら懐かしい味になりました。

 もちろん、本物にはとても叶いませんが、すぐそばを通った、ぐらいには満足できる味になったと思います。


「ひさしぶりにあのお店に行きたいなあ」


 と、思うのですが、夏はとても行けません。なぜならエアコンもないから! 一度夏に行って倒れそうになりました。窓を全部開け放してても、この暑さの中はとても行けない。


「秋になったら行ってみようかなあ」


 そう思いながら、久しぶりのちゃんぽん麺をいただきました。 

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