表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  8月
373/1001

本当にあった怖い話・2023年お盆……

 前回、ちょっとした怖い体験のことを書きましたが、今回はもっともっと怖い、これを書いている今日、8月16日に起こった出来事のことを書きたいと思います。


 昨日は15日、本当なら仏さんを送る「送り火」を炊きに実家へ行くつもりだったんですが、台風のせいでとてもそんなことをできる状態ではありませんでした。


 14日は妹一家が実家に来て、お昼に父親が好きだった(母もですが)某フライドチキンでお昼を食べたと報告がありました。きっとみんな(伯父さんも多分好きだったはず)喜んでるよ、と言ってました。


 そして、妹から、


「送り団子といちじく置いてあるから」


 と、連絡が来たんですが、


「明日は台風なので多分送り火が炊けないし、私も実家に行けないと思う」


 と言ったら、


「団子といちじく、もしもだめになってたら捨てて」


 と言われました。


「冷蔵庫に入れてくれてないの?」


 と聞いたら、


「入れるようなのじゃないから入れてない、暑いからだめになるかも」


 とのこと。


 台風が来るし、そこはお供え終わったら入れておいてほしかったなあ。私が15日に来るだろうと思ってかも知れないけど、いくら近くても台風だし行かないかも思わなかったのかなあ。とも思ったんですが、まあ仕方ない。


「16日も休みなので行かないかも」


 と、一応言っておきました。


 そしてそのつもりだったんですが、昨夜、友人が、


「台風でベランダの屋根の波板がはずれてた、こんなの初めてだった」


 と言うのを聞き、


「もしかして実家も何かなってるかも知れない」


 と、心配になりました。


 ご近所さん、自治会もあるし、うちの実家には連絡は取れても私に連絡取れる人は多分ないと思います。以前はあったと思うんですが、それからそういう方たちもいなくなって、今、連絡取れそうな方はいらっしゃるけど、ちょっとそういうのを見てきてほしい、とは頼めない。


「しょうがない、様子見て、一日遅れの送り火を炊くか」


 朝から行って、ついでにパンでも買ってこようと思いました。


 実家に着き、周囲を見て、


「よしよし、見たところは何もないな」


 と、安心しました。

 

 前に関空に船がぶつかった台風の時、ご近所の集合住宅の防水シートが飛んできて、うちも一部壊れたことがあったのです。今回は逆にうちの壊れたのが飛んでどこかに迷惑をかけてる可能性だってありますから。


「後は中に雨漏りとかないかかなあ」


 と、玄関の鍵をかちゃかちゃ開けて、


「あれ、案外涼しい、お天気悪かったから?」


 と、上がって廊下を見たら、いつもは暑さのために開けている台所と廊下を仕切っているガラス戸が閉まってます。


「あちゃあ、ここ閉めて帰ったのか。じゃあそれこそいちじくも団子も暑さでだめになってるかもなあ」


 と、思いながらガラス戸を開けたら……


「……エアコン、入ったままやん……」

 

 ものすごく涼しかったです。


 和室のエアコン、思いっきり入ったまま丸一日、誰もいないのに丸一日、


「ああああああああ、電気代がああああああ!」

 

 なんという怖い話でしょう!


「電気代、払ってるのはわしじゃあ!」


 妹に、


「エアコン入れたまま帰らないでください」

  

 と、メッセージは送ったんですが、今日は仕事らしくまだ返事はありません……


 いるかいないか分からないおばけより、確実に支払い請求が来る電気代が怖いよー!


 以上、本当にあった怖い話でした。


 あ、エアコンのおかげでいちじくとお団子は無事でした!

 台風の影響もありませんでした!

 仏さんも一日遅れで送り火を炊いて送れました!

 もしも今日もお休みだからと行かなかったら、もう一日エアコンついたままになるところでした!

 行ってよかった!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ