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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  8月
354/1001

ワクチンの話

 前回、


「鼻をほじる人の感染リスクが3.8倍」


 という話題が出たついでに、やはり感染症の話をしたいと思います。


 もう20年近く前になると思いますが、私はインフルエンザでひどい目に合いました。

 高熱が出て、胃腸にも来て、水も受け付けなくなり、脱水でさらに熱も上がってぐったりと弱ってしまいました。

 その当時の行きつけ、近所の内科に行って脱水がひどいからと点滴をしてもらっても、すぐに高熱を下げるための解熱剤で汗をかいてその分も出てしまうし、かといって水を飲んでも吐いてしまう。


「これは入院した方がいいよ」


 と、その内科の先生に言われたんですが、状態が、


「トイレの便器を抱えてずっと吐いている」

 

 ような状態だったので、病院のトイレでそうなるのは嫌で入院は拒否しました。


 色々あって、なんとか乗り切って治ったんですが、症状が収まった時にはかなり体重が減ってて、


「これだけ苦労して減らしたんだから絶対元には戻さないぞ!」


 と、思ったものの、残念ながらすぐ戻りました……


 って、ちがーう! 体重の話じゃなく、それだけインフルエンザで苦しんだ、ということなんです。


 高熱で苦しみ、ゲロゲロ言って脱水になりながら思ったのは、


「これは子供や高齢者は命を落とすのが不思議じゃない」


 ということでした。実際、私ももうちょっとひどくなったら、入院嫌、なんて言ってられなかったですし。


 そして内科に診察に行った時に、


「インフルエンザのワクチンがある」

 

 との話になりました。


 ワクチンって、子供の頃に色々打ってますが、その当時はまだインフルエンザのワクチンって一般的ではなかったので、そんなのがあるとは知らなかったです。

 

「2回打たないと効果がないし、保険が効かないから1回3000円の2回分、6000円ぐらいかかるよ」


 と、言われたんですが、


「インフルエンザにかかったら、どうせそのぐらいかかるんだし」

  

 と、次のシーズン前に初めてワクチンを打ちました。


「そんなもん打って効果あるの?」


 と、当時はまだ一般的ではなかったので、両親も懐疑的ではあったんですが、私はあの苦しみをもう二度としたくない、その確率を下げられるのならと思って、それから毎年打つようになりました。

 その2,3年後かなあ、新型インフルとかで、世間の人が普通にワクチンを打つようになっただけじゃなく、急に打つようになったから足りなくなってきたー、とか言われたのは。

 

 私は元々あまり元気な体質ではないもので、それまでもインフルだけではなく、風邪もよくひいて、熱を出して寝込むことも多かったんですが、ワクチンを打つようになってから、あまり風邪をひかなくなりました。

 風邪にはワクチン関係ないので、前にも書いたように、感染したくなくて手洗いや顔洗いをよくするようになったおかげではないかと思いますが、インフルエンザにはそれ以来おそらくかかってないし、もしもかかっていたとしても「風邪ひいたかな」ぐらい、知らないうちに済んでいるので、ワクチンの効果はあったと思います。


 なので、今のワクチンも、率先して打っています。それは、今までとはちょっと違うワクチンで、不安に思うこともありますが、なにより未知のウイルスは怖かったのと、前にも書いたように自分の健康に自信がないからです。それで打てる機会にはできるだけ打つようにしています。


 昨今ではウイルスの力が弱ったとかで、かかってもあまり症状も出ない人も増えましたが、私の周囲でかかった人も、ほとんどが軽く済んでいたり症状がなかったり、そして後遺症もないようです。関係あるかないかは分かりませんが、みんな3回以上打ってる人ではありました。


 もちろん、ワクチンを打ってない人で、1回もかかってない人もいます。本当のところは全く分かりません。それに、人それぞれ考え方も、そして体質や健康状態もありますので、「打った方がいい」と言ってるわけではありません。

 ただ、私はインフルエンザワクチンのおかげで、あのしんどい目に合わずに済んでいると思う経験から、打ってますよ、というだけの話です。

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