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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  8月
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セミファイナルの見分け方・その1

 偶然ですが、前の2本が虫っぽい話題になってしまいました。

 虫、好きじゃないのにー!


 なのでもうついでです、もう1本虫ネタいってみようか!


 毎日朝晩ミンミンシャワシャワとがんばっている方達ですが、そろそろ力尽きる方もいらっしゃるようで、そうなると、


「アレ」

 

 があるんですよ、そう、


「セミファイナル」


 が。


 3日前、マンションの部屋から出たら、


「うわっ、セミファイナル!」


 うちの玄関から少し離れたところで、小さめのお方が上を向いてじっとしていらっしゃる。


「これはどっちだ……」


 こういう場合、足を見て判断するというのは分かっているんですが、開いているのと閉じているの、どっちがどっちだったか忘れてしまってる。


 そろそろと横を通り過ぎたんですが、その少し小さめのお方はじっとしていて動かないので、ふうっと息を吐いて通り過ぎました。


 そして夕方帰ってきたら、


「あ、まだいらっしゃる」


 今度は逆からそのお姿が見えました。

 

 場所は今朝と同じ、廊下の壁じゃなくて外側に斜めに。

 ってことは、これはもうお亡くなりなっているってことだな。


 そうは思うんですが、朝と同じ方かどうかも分からない。

 そろそろと通り過ぎたら大人しくされていました。


 翌朝、部屋を出たらまだいらっしゃる。


 うちのマンションには掃除の方がいるので、掃除の時になんとかしてくれるだろうと、私もそのまま出勤。実家だったら金ばさみででもどこかに移動しておくんですが、マンションではそれもやりにくいですし。


 で、そうして出たのが2日前の朝なんですが、帰ってきたら、


「うわっ、またセミファイナル!」


 今度はうちの部屋の前じゃなく、少し離れたところ、角を曲がってうちの部屋が見えるところから見た廊下の左側にいらっしゃる……


 失敗した、昨日の段階で足のことを調べておくべきだった……


 そう思いながらまたそっと通り過ぎたけど、静かでいらっしゃる。今度の方も前の方と同じぐらいの大きさって、


「うあっ、こちらもまだいらっしゃる!」


 つまり、


「ダブル・セミファイナル!」


 そろそろとお二人の横を通り過ぎ、無事に部屋に入りました。


 そして昨日、1日前ですが、


「ああっ、やっぱりまだいらっしゃる……」

 

 どちらもまだいらっしゃいました。多分、今回掃除の日がたまたまない時だったんでしょう。申し訳ないが、そのまままた横を通り過ぎて出勤しました。


 そして昨夜、帰ってきたら、


「いらっしゃらない……」


 どうやら昨日が掃除の日だったようです。

 どちらももういらっしゃいませんでした。

 お掃除の人、どうもありがとうございます。


 今度同じことがあった時、必要以上にびびらなくてもいいように、もう一度きちんと足のことを調べておくことにしました。


 まず、


「足が開いている時はご健在」


 で、


「足が縮んでいる時は亡くなってます」


 ということです。


 これがどうしてか理由を読み、納得しました。


 お亡くなりになったら、血流が止まり、体から水分がなくなって、乾いた手足が縮むんだそうです。


 なるほど!

 

 まだ手足に血流がある時は、水分もあるのでだらっと手足を伸ばせるんですね。


 よし、これで覚えた!

 次からファイナルの現場に立ち会っても、これで判断できるぞ!


 今、ミンミン様たちの真っ盛り。できればそういうことがないにこしたことはないですが、もしも出会った方はそれを覚えていて下さい。

 

 と言っても、もしも手足が開いている時は、どうしていいのか分からないのは同じですが……

 

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