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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  8月
341/1001

11日早いお盆

挿絵(By みてみん)


 今日は実家にお寺さんがお盆のお参りに来てくれていました。


 本当のお盆は8月13日から15日の3日間です。


 …………


 いや、これがまたちょっとややこしい。

 お盆は16日までだという話があるのですが、こちらでは15日に「精霊流し(しょうりょうながし)」をするので15日までなんですが、どっちが本当だ?


 まあ、うちは13日から15日までです。13日に迎え火を炊いて、そして15日に送り火を炊きます。


 話は戻りますが、そういうわけでお盆まではまだ11日あるんですが、うちのお寺さんは大きくて檀家が多く、番僧さんがお手伝いして、この時期からずっとお盆のお参りをして回っているんです。うちのエリアは、毎年8月2日の午後になってます。そうしてやっと全部の檀家さんを回りきれるぐらいらしいです。暑いのに大変だなあ。


 ということで、今日もお盆のお膳を作り、お花を飾ってお寺さんを待ちました。「午後」なので何時に来るかも分かりませんが、今年は3時頃でした。お疲れ様です。


 もしも、お盆が1日早いとかなら、


「1日早いけど、もうやっておこうか」


 と、できるんですが、何しろ11日早い。お仏壇の花だって枯れるし、お膳ももう一度作ることになります。


 正直に言ってしまいます、


「ごめん、2回やるのめんどくさい!」

 

 両親とおじさんに謝っておきますが、毎年結構そう思いながら2回やってます。

 それでも、やっぱりやらないというのは嫌なので、2回やってます。

 今年はその1回が終わって、ちょっとホッとしました。


 さて、どっちが本番か分かりませんが、今度は13日にまたお膳を作り、迎え火を炊いて帰ってくるのを待ちますよ。


 お膳、小さいけど、作るのに結構一人前かかるんですが、ミニチュア細工を作る感じでいつもやってます。


 煮物は高野豆腐、ニンジン、シイタケ、いんげんを煮た物、和え物は焼いた長ナスにショウガを乗せて、漬物は紅白なます、そしてご飯と豆腐とネギのお吸い物です。


 うん、今年もいいの出来た。

 そして13日はどうしようかな。

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