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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  7月
303/1001

初収穫、ではなかった

挿絵(By みてみん)


 2日ぶりに実家に行ったら、たった2日で植木がしょんぼりしてしまっていました。この暑さだから無理もない。


 持っていった荷物を片付け、色々と用意を整えてから、植木に水やりをしました。いつもは夕方にすることが多いんですが、あまりにしょんぼりしてしまってたので、一刻も早くと思ったんです。


 玄関を入ってすぐの場所にはカイヅカイブキと、その根本に今の時期はミョウガの林があります。ポストの邪魔になるので、土曜日に上を半分ぐらいカットしておきました。前にも一度カットしたんですが、また伸びてきて塀から頭が見えるぐらい伸びてしまっていたもので。

 その時に根本を見たら、まだ実というか、まあ食べられるところは出てませんでした。今年はいつぐらいに出るのかなと思いながら、ささっとチェックしたんですが、確かに何も出ていませんでした。


 そして今朝、水やりをしたついでに根本をまた見てみたら、


「あ、初収穫めっけ」


 ひょこっと顔を出してるのが一つ。


 きゅきゅっとひっぱって引っこ抜き、他にもないかなと探してみたら、


「初収穫じゃなかったわけね」


 なんということでしょう、たった2日の間に顔を出してもう白い花が咲いているのがあっちこっちに。

 

 花が咲いてもまだ食べられますが、できれば花が咲く前の固くしまったやつの方がいい。

 これからまだまだ出てくるので、花が咲いたのはついでに引っこ抜いておきました。栄養を新しく出てくる子に回してほしい。


 そうして探したら、小さいのが5つ収穫できました。抜いたのはもっとありましたけどね。

 大きさは、一番大きいので6センチ、他の4つは大体5センチぐらいでした。お店で売ってるのよりは小さいけど、風味はちゃんと妙がしてますよ。


 ちょうど今日あたり来るんじゃないかと思っていたら、予想通り、父のお友達で、今は私のお友達でもある知り合いのおじさんが来たので、初収穫を分けてあげました。前にミョウガの話をしたら興味を持っていたので、出たらあげると約束をしていたんです。


「ミョウガって買ったら高いね」


 と、言って喜んでくれたので、また出たら置いといてあげようと思います。1週間から10日に1回ぐらい、ひょいっと顔を出してくれるので。


 たくさん取れたら天ぷらもおいしいですよね。でもとりあえずは、刻んで冷たい麺の薬味かな。

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