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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  7月
301/1001

おおお、と、たたた

 前回、


「オオオニバス」

 

 を話題に出して、


「オオオが続いてる」


 と、思ったんですが、それで、ふと思い出しました。


 それは、ある漫画家さんの外国人の旦那さんが、


「日本語ではオオオと3つ続いていてもオを3つ発音していない、1.5個分ぐらい」


 と、言っていたということです。

 

 その方は、


「大岡越前」


 を、例に出していたんですが、確かに読む時は、


「おおおかえちぜん」 


 とは読まずに、


「おーおかえちぜん」


 になると思います。

 

 なるほど、「お」の数としては一応文字では2個あるけど、最後の「お」もそれほどしっかり読まないし、半分ぐらいになってる気がする。


 同じように「オオオニバス」も「おーおにばす」になるな。


 こういうのって、普段普通に使っていると自然にそう言ってて、指摘されないと分からないことですね。


 そして、ちょっと違うんですが、発音ではきっと3つ並べるんだろうけど、私が勝手に文字数を減らしていた、ある出来事を思い出しました。


 それは小学校の時のこと、私はなんでだったか母にある券を作りました。

 学校で母の日か何かに作ったのか、それとも個人的に思いついて作ったのかも覚えていませんが、とにかく作ったのです。

 

 紙を何分割にかするように、お裁縫で使う、なんていう名前なのか、コロコロと転がすと点々を穴が開く道具があるんですが、それで切り取り線を作り、数枚つづりの回数券みたいな形に作ったのは覚えています。


 この道具、なんだったか調べたら、


「ルレット」

 

 というらしいです。


 うちの母親はお裁縫の学校にも通っていて、私達の服もずっと作ってくれていたので、こんな道具が随分と揃っていたのです。


 で、話は戻りますが、その「ルレット」で1枚ずつちぎって使えるようにしたその券は、子供がよく作る、


「肩叩き券」


 だったのですが、まだ漢字が書けなかったので、


「かたたきけん」


 と、書きました。


 母がそれを読んで、喜んではくれたんですが、


「たが足りない」

 

 と、えらく笑っていたのを思い出します。


 そう、発音ではちゃんと、


「かたたたきけん」

 

 と、「お」のように省略されることがない「た」を私は間違えて、


「かたたきけん」

 

 と、省略してしまいました。

 

 ずっとその話をして笑われたなあ。


 その券を使って肩を叩いてと言われた記憶はないんですが、肩もみは好きで結構やってました。

 そしてその券がどこに行ったかは分かりません。


 多分、引っ越した時にでも処分してると思いますが、もしかしたら実家のどこかからひょっこり出てくる可能性もあるのかも知れません。

 

 ないと思うけど、もしも万が一出てきたらネタにしよう……

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