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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  7月
279/1001

天気予報の的中率

 今、テレビで、


「的中率ナンバーワン!」


 と宣伝している天気予報アプリを私も使っています。


 それで、なんとなくそのCMにもやっとするのです。


「的中率ってなんぞや?」


 その部分です。


 昨日から線状降水帯とかいうのが滞在していて、あちらこちらで結構な被害が出ています。

 当地では、昨日は結構激しく降っていたようですが、今日はもう曇り時々晴れという感じかな。


 そしてそのアプリで天気予報を見ていたら、少し前まで今日はずっと雨になっていました。


「月曜日は雨か」


 そう思っていたんですが、今日が近づくに連れて段々と雨の時間が少なくなっていき、今朝、8時前に確認したところ、8時台の予報は雨で、


「降水量1ミリ」


 になっていました。


 外を見たらどうも晴れてる。


「これは、そのうちいつものやつだな」


 そう思いながら朝ドラが終わったぐらい、8時15分ぐらいに確認したら、やはり雨で、


「降水量0,5ミリ」


 になってる。


 外を見たら降るような顔をしていない。


 そしてその後、9時頃に見たら、


「くもり」


 になっていました。


 やっぱりな、と思いました。

 多いんです、こういうの。

 さっきまでと違うこと言って「当たってる」顔してること。


 確かに雨は降ってなくて「くもり」で間違いないんですが、これって


「的中した」


 って言っていいもんでしょうか?


 8時過ぎの段階でははずれてたじゃん?

 ってか、「予報」というからには、その時間より前のことを言うんだとしたら、8時前には「1ミリ」って言ってたのは確実にはずれじゃん?


 なんとなくじゃんじゃん言ってしまいたくなるような感じです。


 ある一定の条件、例えば24時間前で、とか何かルールを決めて、それぞれの予報アプリの的中率を言ってるんだろうか? その上で「うちが一番」って言ってるのなら、なるほど、と思えるんですが、こういう感じで後出しみたいにして「当たってるでしょ」と言われているようで、なんとなくもやーっとするのです。


 「的中率とは何か」を調べてみたところ、


「的中率とは全予報数に対する「降水あり」と「降水なし」の適中回数の割合」


 とはあるんですが、それがいつの段階か、ってのは今のところ見ても分かりませんでした。


 気象庁の発表によると、天気予報の的中率というものは、大体8割強ぐらいらしいです。

 これ、桂枝雀師匠の「雨乞い源兵衛」のまくらに出てくる数字とほぼ同じだった気がします。

 ってことは、何十年前からそう変わってない、ということなんですね。


 ギリギリになって「はい、雨からくもりに変わった!」ってのも入れてるとしたら、天気予報ってなんぞや? と思いますが、そもそも人間がお天気に勝てるわけがない、と枝雀師匠も言っています。


 なぜなら、


「人間がアメーバアから進化して人間になる間、ずっとお天気はお天気をやっていたから」


 だそうです。


 うむ、枝雀師匠は正しい。

 

 ってことで、色々と問題はあるでしょうが、8割も当ててるってだけで、人間って結構えらいのかも知れない。的中率がナンバーワンと言っても、どうやら9割ぐらいらしいですので、平均とそう変わらないんでしょうね。

  

 まあ、なんとなく「こんなもんか」ぐらいで見ていくのがいいのかも知れません。 


 それよりも、早め早めに準備して、少しでも被害がないように、ケガしたり命を失うことがないように、そう思って行動することの方が大事だと思います。


 どの予報でもいいので、危ないかもと言われたら、できるだけ大丈夫なように動きましょう。

 数字のパーセントなんかより、それがずっとずっと重要です

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