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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  6月
259/1001

今どきの若いもんは!

 本日のタイトル、洋の東西を問わず、ずっと言われ続けている言葉のようですね。


 数千年前のエジプトの落書きにも見られるそうですよ。その時の若いもんって、今から見たらどれだけご先祖様なぐらい古い人ですが、まあ同じことを繰り返しているんです。


 そして私も言わせていただきます!


「今どきの若いもんは、一体どうなっとるんだあ!」


 毎日のようにテレビで大谷選手と藤井七冠の話題が出てますが、なーんであんなすごい若い人が出てきてるんでしょう?

 

 まず大谷選手ですが、ホームランを打たない方がニュースになるような状態ですが、ホームランって、そんなにばかすか打てるもんなんですか?

 私は野球に全然詳しくないんですが、前にある情報番組で「ホームランを打ちたい」というお父さんを募集して、練習して練習して打ってましたが、なかなか打ててませんでしたよ? しかも「打たせよう」として投げてるのにも関わらず、です。

 

 それとホームランではなくヒット数なんですが、元阪神の川藤さんが、


「イチローが1年で打ったヒット数と自分が生涯で打ったヒット数より上」


 と言っていたと、父が笑いながら教えてくれたことがあります。


 調べてみたら、川藤さんの生涯成績、ですか? それがこんな感じでした。


「通算代打成績は318打数、84安打、11本塁打、58打点、打率.264」


 この「本塁打」が多分ホームランですよね? 阪神の一軍選手で、野球が分からない私でも知っている有名人が生涯で打ったホームラン数が、


「11本」


 なんです。


 それを今年は前半だけで29本とか。いや、大谷、川藤をなめてます!

 関西ではネタっぽく扱われる川藤さんですが、一応一流のプロ野球選手だったんですよね? それでこの数字です。


「今どきの大谷は一体どうなっとるんだあ!」


 そして次に藤井七冠ですが、一体どういう頭の作りをしているのか、将棋の分からない私からすると全く意味不明です。

 AIが計算できないようなことをずっと頭の中で考えてるんですよね? 2桁の計算でも頭を抱える私からすると、同じ成分で脳ができているとは、とても思えないです。


 羽生善治さんと言えば、やはりあまり詳しくはないんですが、気がつけば天才とかなんとか言われてたすごい人です。その人が太刀打ちできないって、これまた恐ろしい人が出てきたものです。

 もう少しで史上初の八冠に手が届きそうですが、例え届いてなかったとしても、ここまできてることがそりゃもうよう分からんぐらいすごいことなんだろうな、との推測はつきます。


「今どきの藤井聡太は一体どうなっとるんだあ!」


 そんな感じで、「今どきの若いもん」はなんとなくすごい才能を持った上に、努力もできる人なんだろうなと思います。

 

 以前、「器を満たすために」の中で、主人公のあまりの集中力を見た仲間が、


「万さん見てたら人間ってどれだけのことができるのかと思う、人間の器というものはそれほどの物が入るものなのだ、自分を見るとスカスカ、何もやり遂げることなく一生を送るのかも知れないと恐ろしい」


 と言っていたと書きましたが、この2人も器、他の人より大きい上に、この若さでもうパンパンに詰まってるんですね。


 我々「すでに若くないもん」も負けてらませんよ! 残った時間は全然少ないけど、その期間にもうちょっとでも器を満たしたいものだ、と思いました。


 今どきの若いもんのおかげで、日本の先行きは明るい気がしています。

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