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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  6月
243/1001

子どもたちを守るために

 私の生活圏と比較的近くでよく分からない事件が起きました。


 兄弟姉妹4人が母親を監禁し、そのうちの1人の6歳になる息子の遺体をケースに詰めて捨てた。


 親の新しいパートナーが連れ子をいじめるてその結果、という事件は残念ながら時々耳にします。ですが今回は親の兄弟姉妹が一緒になって甥っ子をいじめて死に至らせたらしい、そう分かってきてますます驚いています。

 人間というのは汚いもので、他人の子にできることでも自分の血縁の子にはできない、そういう傾向にあると思っていただけに衝撃でした。


 そして、このような事件が起きる度に言われること、行政側がよく言う、


「もう二度とこんなことが起こらないように」


 このセリフ、聞くの何度目ですか?


 今回も問題があるということで、家を訪問していたらしいですが、亡くなったお子さんの叔父、母の弟が「本人が会いたくないと言っている」と聞いて、すごすごと引き下がったようです。


 そんなの、加害者が「いじめましたよ」なんて言うはずない、隠すに決まってる。


「勝手に家に入るわけにもいかず」


 って、だったらとっとと警察に来てもらうとか、色々方法あったんじゃないの?


 これもいつも思うことです。


 この何十年、全く改善されていないように思います。


 役所も大変なんだろうなとは思います。どんどん人を減らされ、民間に委託しても仕事は増える一方でしょう。それでもこのような状況では、やっぱり「もうちょっとなんとかならんの?」と思ってしまいます。


 私には子供はいないので、育てる方の苦労は本当には分からないでしょう。でも、今回のようにじわじわといじめてその結果、などということはどうにもこうにも理解できません。

 百歩、千歩、いや、百万歩下がって、殴ったはずみで打ちどころが悪くて、ならまだほんの少しは分からないことはないですが、日頃の鬱憤晴らしのように、自分より弱者であろう親や子供を蹴り続け、殴り続けてその挙げ句、というのは本当に信じられません。

 

 そこまで育てるのがつらく、そこまでその子がうとましいなら、とっとと手放してそれなりの施設に入れてあげください。そうしたら欲しくてたまらないのに子どもが生まれなかった夫婦、里親になって人生の一時期を一緒に暮らそうと言ってくれる家族の元で、今よりずっといい人生を送れるでしょう。


 こんな事件がある度に、ため息と共にそう思います。

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