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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  6月
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カートの中のひよこさんたち

 車で走っていると、保育園のお散歩を見かけることがあります。

 

 その時に大きなカートの中に何人かのちびっ子が乗っているのを保育士さんが押しているのが、なんともラブリーなんです。

 自分の背丈ぐらいあるカートからちょこっと帽子なんかが覗いていると、思わず童謡の「かわいいかくれんぼ」を思い出したりします。


 ひよこがね、おにわでちょこちょこ、かくれんぼ。


 この歌です。


 かわいいなあと思ってみるんですが、あれって、あのカートの中に収まってくれてるから、なんだろうなとも思います。


 甥っ子姪っ子や他の親戚の子や友人の子たちと遊んだ経験から、


「ちびの体力は無尽蔵」


 と知っているので、一度あのカートから開放された後の保育士さんを思うと頭が下がります。


 近々基準変更されるとの話ですが、現在の保育士さん一人当たりの担当人数とでも言うんですかね、それは以下のようになっているそうです。


 0歳児の場合子供3人につき保育士1人以上。

 1歳児から2歳児の場合6人につき1人以上。

 3歳児以上の場合20人につき1人以上。

 4歳児と5歳児の場合30人につき1人以上。


 なんか、すごい人数にびっくりします!


 3歳児なんかどこで何をするか分からない元気の塊、それを1人で20人って、いやいやいやいや無理でしょう、ほんとにそれだけの数を見てられるの?


 親戚のちびどもと遊んでて、1人を相手してるだけでも、うっかりすると何してくれるか分かりません、目が離せません。それなりに設備がちゃんと整っているとはいえ、そこに放牧された3歳児20人を一人っきりで見ると考えただけで、重圧で起き上がれなくなりそうです。


 そう考えながらカートインされてるひよこさんたちを見てみると、今までは、


「あんなの押して移動は大変そうだなあ」


 から、


「ああしてひとまとめに大人しくしてくれてるのは、移動してる今だけなんだろうなあ」


 と、思ってしまいました。


 もしかしたら保育士さんにとってもホッと一息つける時間なのかも知れません。


 ひよこの先生たち、がんばって! 

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