ベゴニア
今朝のテレビで食用の花、
「エディブルフラワー」
の話題が出ていました。
その中で、ある花のことを食用になると言っていて、とても驚いたのです
「ベゴニア」
どこでもよく見る花ですよね。硬い葉に小さな花がいくつも咲いて、植えている方も多く、植物の売り場でもごくごく普通に売っているあのベゴニアです。
「え、ベゴニアって食べられるの?」
びっくりついでに調べてみたら、なんと、食べられるんですね!
「食用として育てれば」
との但し書き付きでしたが、食べて大丈夫なんだそうです。食用として育てるというのは、農薬とかそういうのを使わずにって意味なのかな? よく分かりませんが、そういうことだそうで。
「シャキシャキして酸味があり、サラダなんかに適している」
らしいです。知らなかった~
ベゴニアが食べられると聞いて驚いた理由がもう一つあるんです。
「風と共に去りぬ」
説明するまでもなく世界的に有名な名作です。
その中に、ベゴニアを口にするシーンがあり、それをよく覚えていました。
主人公スカーレットが娘を出産する時、スカーレットの長男、まだ幼いウェードは、今までこんな騒動の時はその家の誰かが亡くなっていたので、母が死んでしまうのではないかと小さな心を痛めます。
母の乳母のマミーに聞いても、父の妹のメラニー叔母さんに聞いても「そんな馬鹿なこと」と誰もが忙しくしてまともに相手にしてくれません。
小さなウェードは一人で座って、そこにあったベゴニアの葉っぱを噛み、その苦さもあってますます悲しくなってきます。
このシーン、これを読んでからベゴニアを見る度に、
「ウェードが噛んでたやつだな」
と思い、苦いというイメージがこびりついているからか、ベゴニアを育てたことはありませんでした。
その後で義父のレット・バトラーがウェードの心配を晴らし、お兄ちゃんとして扱ってくれるのですが、そのウェードの悲しみがベゴニアの葉っぱの苦味という形で現実味を帯び、読んでいるこちらまで心の中が苦くなるような感じでした。
で、これを書くのに、
「本当にベゴニアやったよね」
と、ちょっと心配になったので、カオスルーム(本棚兼納戸になってしまっている部屋)に確かめにいったところ、「風と共に去りぬ」はちゃんと見つかって確認できました。間違いなくベゴニアでした。
これまではそうして、
「苦い」
と思って見ていたベゴニアですが、今日からは、
「酸っぱくて食べられる」
と思って見てしまいそうです。
一度買って植えてみようかなあ。
どうやって育てれば食用になるかは分かりませんが、食べられそうだったら試してみたくなりました。




