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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  6月
211/1001

器を満たすために

 今季の朝ドラ「らんまん」を楽しみに見ています。朝ドラって作品によって結構いい時とそうじゃない時があるんですが、今季のは本当にいいです。


 そんな中、今回は特に心に来るようなことがありました。牧野富太郎博士をモデルにした主人公万太郎は、今、日本で初の植物学の学会誌の発行のために生活を全部かけています。そのあまりの集中力のすさまじさに、大学の仲間はまん太郎を見ていると「恐ろしくなる」と言うのです。


 その恐ろしさとは、


「万さん見てたら人間ってどれだけのことができるのかと思う、人間の器というものはそれほどの物が入るものなのだ、自分を見るとスカスカ、何もやり遂げることなく一生を送るのかも知れないと恐ろしい」


 というものです。


 うわあ、と思いました。

 自分を見てみると、本当に自分の器ってスカスカだ、そう感じました。


 決して遊んで過ごしていたとは思いませんが。


 ………………


 いや、遊んでた、かな?

 

 まあ、遊んでたことも怠惰でいたこともあります、それは認めます。すみません。ですが、やらなくてはいけないことも多くあり、それをやるのに必死だった時期も多いです。きっと今もそうです。気がついたら一日終わってて、はあ、今日も終わってしまった、そんな日々の繰り返しです。


 正直、万太郎は、そしてそのモデルとなった牧野富太郎先生は、研究に打ち込むあまりに生活のこととか、お金のこととかは人に任せっぱなし、それをやらなかったらそのぐらいできるよな~と、思わないこともないですが、だったら今自分がやっている色々なこと、それを何も考えずに好きなことだけに打ち込めたら、あそこまで集中できるかと聞かれたら、自信はないですね。きっとなんだかんだ理由をつけて遊んだりダラダラしたりすると思います。


 私は長い間小説を書きたい書きたいと思いつつ、なかなか実際に書くことができませんでした。一番の理由は紙に向かってペンで書くという作業がなんとなく苦手だったからです。今も苦手です。ほぼパソコンで必要なことをやる生活になってもっと苦手になってます。

 でも、ワープロもパソコンももっともっと前からありました。書くのが苦手ならそれで打てばよかったのです。幸いにもタイピングはかなり早く、会話ぐらいなら話すのと同じぐらいのスピードでできますし、結局は「やる気にならなかった」がその一番大きな理由です。


 かなりスタートが遅くなりましたが、やっぱり私は書くことが好きで、そしてそこそこ得意だと言っていいと思うので、これからでも空っぽの器を一文字一文字埋めていき、少しでも底に何かが溜まってくれたらいい、これからも書きたいことを書いていこう、書くだけじゃなくやりたいことをやっていこうと思いながらドラマを見ていました。


 実際にできるかどうかは知らんけど…………

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