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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  9月
2/1001

「わざとはずしてる?」から税金の話

 前回、


「おもちゃの税金の対策にわざと音をはずしてると聞いた」


 という話を書きました。


 夕べ、お風呂に入ってそのことを考えていて、ふと、思いました。


「あれって、物品税のある頃の話かな」


 今は軽減税率とかなんとかありますが、消費税が導入されてからは贅沢品もそうじゃない物も、税率一緒なんですよね。ってことは、あえて音をはずす必要ないじゃない、と。


 なんですが、同時に思っていたのは、


「おもちゃのピアノは楽器として扱わないならそこまで音にこだわる必要もないのかな」


 です。


 赤ちゃんってなんでも口に入れますよね。そして、なんでもかんでも叩いたりぶつけたりかじったり、色んなことして五感を鍛えている状態。だから「色んな音の一つ」としておもちゃのピアノの鍵盤を叩くのなら、そこまで問題ないのかな、とも思いました。


 絶対音感がある方は、例えば雨の音も音階に聞こえる、新聞をぐしゃっとつぶす音も音階に聞こえるらしいですが、そこまで鍛える前にとにかく色んな音を集めて覚えてとする段階では、音階は関係ないのかも、と思ったんです。

 それよりは「口に入れて大丈夫」とか「かじって削って飲んでしまわない」そんなレベルの方が重要かな、と。そうしておいて「ピアノって叩くと音が出る」と覚えた後で持たせるのには、やっぱりちゃんとした音階のを与えた方がいいですが。ほ


 子ども用のちゃんとしたピアノというものも、楽器メーカーから出ていて、そちらはちゃんと調律もしてあり、音が狂うということもそうないそうです。

 ただし、お値段はお高い。やっぱり諭吉さん以上、数年後には渋沢さん以上ということになるそうで。


 まずおもちゃとして楽器に触れるということを覚えるには、それこそ100均でもいいのかも。そうして敷居を下げておき、慣れて、きちんとした物を与えるという段階を踏むためには、そういう投げようが噛もうがなめようが齧ろうが踏もうが何しようがいい物が必要なのかも知れません。


 それにしても、やっぱり物品税時代の話ですよね、私が聞いたの。もう誰に聞いたか、いつ聞いたかも覚えてないんですが、自分よりは年配の方から「そういえばおもちゃのピアノってこうなんだよ」と聞いたような記憶があります。


 消費税導入がなされたのは、DAIGOさんのおじいさん、竹下首相時代の1989年、もう30年以上前になるんですね。それまでは「物品税」と言って、いわば「贅沢品にかける奢侈税」のような感じで税金をかけていました。食料品とか生活にどうしても必要なものは免税されてて、贅沢品を買う余裕のある人からだけ税金をいただこう、という考え方になりますか。


 考えてみれば自動車なんて昔は贅沢品、買う時に30パーセントの物品税がかかったら、庶民にも買いにくいってのはありますから、そういう部分ではなんとか手が届くようになっただろう人に10パーセントの方がありがたいのですが、やっぱり最低限の食料とか、今話題になってる女性の生理用品なんてのは無税の方がありがたいです。

 経済が上り調子、毎年経済成長してる時代にはそれでもなんとかなったのかも知れないけど、デフレと不景気が続く今みたいな時代には、少し考え直してみてくれないかなあと、スーパーで食料買ったレシートとかを見ると思ってしまう、という話でした。

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