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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  6月
185/1001

MRIとBGM

 定期検診で病院へ行ってました。


「MRI」


 もうみなさんもよくご存知のこれの検査です。

 寝てると筒の中にうい~んと入れられて、そしてガンガンギンギンカンカンと音がする中でじっとしてたら、磁石の力で体の中を見ることができるという、そういう不思議な機械です。


 大体15分この中に入ってじっとしてると検査終わり。痛くもかゆくもありません。


 ただ、


「うるさい、めっちゃうるさい」


 なのでその音から気をそらすためか、病院によってはBGMを流してくれるところもあります。


 病院によって、もしくは検査技師さんによってかな、このBGMが色々で、有線か何かで流行歌のインストゥルメンタルを流していたり、クラシックの歌ありや演奏だけもあり、中にはなんだか分からない環境音楽みたいなのを流してる時もあったりします。

 たまに自分の好きな曲が流れると「おっ」と思う時もありますが、そんな時でも一緒に流れてくるのガンガンギンギン、不協和音になったりならなかったり。まあ色々と流れて来るのです。


「この音楽って必要あるのかな」


 と、いつも思ってたんですが、今日はなんでか音楽なしでした。


「いっそこの方が機械の音だけでいいや」


 そう思いながらガンガンギンギンやられてました。


 15分なのであっという間です。たまに長い時間入ることもありますが、そんな時はうるさい音の中でも寝てしまったりするので、やっぱりあっという間に終わります。


 今日もあっという間に終わり、するするっと筒の中から出て終わり、お疲れ様でした。


 それでですね、検査の時には別に音楽なくてもいいやと思ってたんですが、筒から降りて部屋から出るまでに音楽がないとなーんかちょっとさびしかったのです。


 検査室って寒いし無機質だし、私みたいに定期検査で今回も特に問題なしって人はいいですが、中にはやっぱり色々と深刻な方もありますし、そんな時にはちょっと音楽があった方がいいのかなと思いました。


 それに、ガンガンギンギンと色んな音楽がコラボするの聞いてるの、思えばちょっと楽しいかも知れない。考え事とかしてて意識してない時もありますが、ちょっとした時に音と音楽の組み合わせが面白い時もあったりするんです。


 ってことで、MRIの時のBGMは、


「ないならないでいいけどあったらちょっと面白いからあってもいいですよ」

 

 と、私の中での結論となりました。


 さあ、次回の検査の時にはどんなハーモニーを奏でてくるのかな?

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