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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  6月
184/1001

アフタヌーンティー

 挿絵(By みてみん)


「日曜日そっちに行くけど、久しぶりにお茶でもしませんか?」


 少し前に妹からそんな連絡が来ました。


 父が存命の頃から妹は仕事の都合で土日に実家に来ることが多く、私は日曜日だけが休み、それですれ違うことも多くて、父を通してお互いに元気だと分かっても、顔を合わさず何ヶ月ということもありました。


 今はもっと会う機会が少なくなってます。SNSとかで連絡は取ってますが、やっぱりすれ違いが多いです。


「じゃあ、せっかくだから」


 と、今日の午後から一緒にお茶をしに行くことになりました。


 あちらが車で来たのでマンションまで迎えに来てもらい、姪っ子と3人で少しばかり離れたカフェへ。


 このあたりはそんな行きたいような喫茶店とかありません。チェーン店はあるけど、どうせ行くならちょっとおしゃれな店がよかろう。


 そこで妹があたりをつけていたお店まで少しばかり車を走らせました。


 行ってみたら予想より小さいお店、もしかしたらいっぱいで待つかもとの情報でしたが、幸いにも待つことなくすぐに入ることが出来ました。


「ここケーキがおいしいねんて」


 それでケーキセットにでもするかと言ってたんですが、


「こんなものもある」


 と、ある写真が目に留まりました。


「アフタヌーンティー」


 よく知られてるのは3段で、サンドイッチやらスコーン、ケーキやスイーツなどで軽食をお茶と一緒に楽しむ形ですが、ここのお店のは簡易アフタヌーンティーとでも言いますか、2段でミニスイーツが乗っている。


「よし、これにしよう」


 せっかく来たんですからちょっと豪華にいきますか。


 上の段にはティラミス、カヌレ、いちご、クッキー、下の段にはミニシュークリーム、抹茶のケーキ、ミルフィーユ、チョコケーキ、ジュレ、アイスが乗っています。それとお茶を選んでどうぞ。


 午後からの2時間ちょっとでしたが、久しぶりにゆっくりと話が出来ました。


 お礼と言うわけではないですが、今度は夏にでも姪っ子をあのインドカレー屋さんにでも連れて行くよ、との約束もできました。今度ゆっくり話せるのはお盆かな。

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