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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  6月
179/1001

雑居ビル

 今日は台風のニュースが気になって、一日中その話題のあるチャンネルを見ていました。


 もちろん色んなニュースがあり、台風以外のことも取り上げるのですが、その時に、


「雑居ビルで火災がありました」


 とのニュースが。


 幸いにも死傷者はなかったようでホッとしたんですが、なんとなく気持ちに引っかかる言葉がありました。


「雑居ビル」


 子供の頃、ニュースなんかでこの言葉を聞くと、なんだか怖かったことを思い出しました。


 「雑居ビル」とは、何か一つではなく色んな業種のお店や住居なんかが色々と入ったビルだそうです。文字からもなんとなくそれが想像できますよね。「雑魚寝」のようにたくさんの何かがぎゅっと詰まった、そんな印象です。


 なんですが、子供の時、その、


「何が入ってるか分からない」


 という部分がなんとなく怖かった気がします。


 ビルにも色々な種類があり事務所ばかりが入っている「オフィスビル」にお店ばっかりが入っている「テナントビル」などがあり、住居ばっかりが入っているビルは「アパート」か「マンション」と呼ばれるようになりますかね。


 ですが、


「雑居ビル」


 と聞くと、おそらく子供の頃の見た刑事ドラマのように、色んな部屋に色んな人が入っていて、どこかの部屋でいきなり誰かが殺されている。なんだかそんなイメージを持っていたように思います。


「雑」

 

 という文字にもなんだかあまりよくないイメージもあるからでしょうか。意味を調べてみると、色んな物が混じっているという意味以外にも、やり方が大雑把だとか、あまりきれいじゃないイメージです。そうそう、「雑巾」にも使われてますね、雑の字。


 身近なもので「雑誌」とか「雑貨」という、色んな物があって楽しいというイメージもあるんですが、今でもやっぱり子供の頃に見たドラマの現場のように、多少あまりよろしくないイメージが私の中に残っている気がします。


 まあ、勝手にそう思っているだけなんですが、台風のニュースに混じって火災のニュース、その現場が雑居ビルということで、ふと、そんなことを思い出したというだけの話でした。

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