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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  6月
176/1001

蚊ぁに噛まれた!

 今夜、お風呂に入ろうとお湯を入れてる間、机に座ってたら、


「なになに、左足の小指と薬指の間がすごいかゆい!」

 

 最初はじわじわっときて、どんどんどんどんかゆくなってきました。


「これは蚊ぁに噛まれたな!」


 と思いました。


 お風呂が湧きましたの音楽が鳴ったけど、かゆいと言うかもう痛くてお風呂に入るどころではない。


「虫さされの薬!」


 見てみたらちょっとだけ残ってました。

 

 急いで患部に薬を塗る。ちょっとしたらおさまってきてよかった~

 本当にこういう薬ってよく効きますよね。おかげでおさまってお風呂に入ることができました。

 でも減ってるから、これから本番になる虫さされに備えて買っておかないと。


 で、ふと、思いました。


「そういや虫さされの薬って言うけど、一番使うのは何かにさされた時じゃなくて蚊に噛まれた時じゃないのか」


 私の生まれた関西では、一般的に言われてる、


「蚊に食われる」

 

 ではなく、


「蚊ぁに噛まれる」

 

 と表現することが多いです。


 小さい頃から普通に使っていたんですが、成長するに従って「蚊が人間の血液を吸うシステム」を知り、


「噛まれるのは違うんじゃないか」


 と、思うようになりました。


 蚊は口に血を吸うための七つ道具(正しくは6つらしいが)を持っていて、まず狙った場所に止まるとのこぎりを差し込んで皮膚を切り開き、同時に血を吸うためのストローを差し込んで血が固まらない成分の唾液を注入します。その唾液のアレルギーのせいで後で腫れたりかゆくなったりするというわけです。


 ですから「噛まれる」よりも「食われる」の方が正解に近く、もっと正しくは「吸われる」なのですが、物心ついた頃から使っている言葉、これからもやられたと思ったら「蚊ぁに噛まれた」と言ってしまうことでしょう。


 しかし、


「かゆくならなかったら多少の血ぐらいくれてやるものを!」


 と、思ったこともあるのですが、実は、この蚊の吸血行動によって人類がたくさん命を失っています。一番人間をたくさん殺している生き物、それは蚊なのです。


 だからやっぱり噛まれないようにしないといけません。ただでさえ妙な新しいウイルスに翻弄されている人類、この先、蚊がどんな病気をふりまくか分かりませんからね。


 というわけで、足元に殺虫剤をまいておきました。

 あちらも産卵のために栄養が欲しくてやってることでしょうが、こっちだって命は惜しいですからね。

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