表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  5月
171/1001

すき焼き食べ放題

 ええい、ついでだ、もういっちょ食べ放題の話を書いてやるー!


 ということで、今回の食べ放題はすき焼きです。今までに一度だけ食べたことがあります。一度だけなのにはちゃんと理由がありまして……


 以前、私はネットで知り合った仲間たちとよく遊んでいました。場所は大阪が多かったですが、集まる人によって京都、滋賀、神戸など、色んなところで年齢も性別も職業も全く違う人が集まって遊んでたもので、行った先で「何の集まりですか」って聞かれることも多かったです。


 そんな中、特によく集るメンバーがありまして、あまりによく集るので、


「もうオフ会じゃなくて寄り合い」


 という感じになってました。


 本当によく遊んでて、多い時は毎月のようにオールナイトで遊んだりもしてました。


 そんな時、大阪でよく食べ放題の店に行ってました。理由は前にも書きましたが、まあ色々便利だからです。

 その時によく行ってたチェーン店は制限時間もなく、種類も焼肉、しゃぶしゃぶ、すき焼きとあったのでゆっくりと閉店時間までそこでつぶし、それからオールナイトカラオケになだれ込むというのがお約束でした。


 大抵は焼肉かしゃぶしゃぶだったんですが、一度だけ、


「すき焼きにしてみようか」


 と、そのコースを頼んだことがあります。


 みんなよく食べるので、さあ、いつものように食べるぞー! と、張り切っていたんですが、すき焼きって味が濃いのでそんなに食べられないのです。すぐにお腹いっぱいになってきて、においも嫌になってきました。


「すき焼きにこんな落とし穴があったなんて」

「勝てない、すき焼きには勝てない……」

「もう肉はいらん、ならせめて生卵でも……」


 などと、せめてもう一太刀浴びせん! とばかりがんばりましたが、いや、本当に食べられませんでした。


 この仲間たちとは本当に色んな食べ放題に行きましたが、大抵の場合は勝利していたもので、この時が唯一の負け戦と言っていいかも知れません。

 

 それから人と話をする時には、


「すき焼きだけは食べ放題はやめておけ」


 と、RPGの時に勇者に話しかけられる村人のように言っています。


 普通にすき焼きのお店や、家で食べると食べられるのに、なんで食べ放題ではあそこまで食べられなかったのかなあ。今でも不思議ですが、それでもやはり私はこう言います。


「いいか、よく聞くのじゃ……すき焼きは、すき焼きだけは食べ放題にするでないぞ……」


 と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ