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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  5月
164/1001

メロンといちごのゼリー

挿絵(By みてみん)


 子供の頃、夏になると母がおやつにゼリーを作ってくれていました。


 暑い日、学校から帰ってくると冷蔵庫で冷えていたゼリー、グリーンのメロンのゼリーが多かったです。


 使っていたのは、


「ゼリエース」


 でした。


 お湯と水で粉を溶いて冷やすだけ。ぷるぷるとおいしいゼリーの出来上がりです。


 今はカップ入りのゼリーもたくさん売っていますが、私はこのゼリエースの食感が大好きでした。同じように粉を溶かして作るプリンやシャービックも作ってくれていましたが、一番はこのゼリーです。


 先日100均に行った時、ふと、目に留まり、


「あ、ゼリエースがある」


 久しぶりに買ってみました。


「メロンとストロベリーがある、両方買おう」


 2つ買って帰りました。


 そして昨日、作ってみました。


 1箱に対してお湯150mlと水150ml必要。


「なんか少なくないか?」


 水の量を計ってそんな風に思いました。


「明日も食べればいいから2つとも使おう」


 そう考えてボウルに粉をバサッと入れ、ついでにもう1つもバサッと……


「なんか色違わないか?」


 ボウルの中を見て、


「ああ、そうやったあ!」


 そう、味が違うのを1つずつ買ったのでした。


 粉、もう取り返しがつきません。

 本当に私のやることときたら、トホホ……


「そういやかき氷のシロップって色が違うだけで本当は同じ味とか言ってたな、もしかしたらゼリエースもそうかも知れない」


 そう自分に言い聞かせ、お湯と水を入れて混ぜたら、


「なんかちょっと思ってたのと違う色になった」


 けど、気にせずに容器に分けて冷やしました。


 で、昨日、さっそく1つお仏壇に、


「よく作ってくれてたよね」


 と、上げてからお下がりをいただきます。


「うーん、この食感は懐かしくて好きな食感だが、何味?」


 ゼリエースはかき氷のシロップと違ってちゃんと味がついていたようです。

 まあ、不味くはないのいいでしょう。


 今日も食べました、おいしかったです。

 次回は同じ味を複数買って同じ味で統一していっぱい作ろうと思います。

 だって、一回ずつ作るのはめんどくさいのです。

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