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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2021年  7月
15/1001

ポストが全部右!

 私は基本、家を一歩出たら車です。あまり歩くことがないのはよくないなあ、と思いますが、生活に必要なものは仕方がないのです。


 そして先日、郵便局に用事があり、行ったついでに持っていた郵便物をポストに投函しました。

 この郵便物、その数日前から持っていたんですが、なかなか入れられなかったのです。


 そして、ふと、気がついた。


「そういや私が車で通るコースのポストは全部右側にある」


 実は、家から歩いて数分のところにポストがあります。ですから、歩いて出しに行くのには全然不自由はない。目と鼻の先ですからね。


 ただし、このポスト、そこそこ大きな道路を信号を待って渡らなければいけない。なので正確には信号にかからなければ数分になりますか。


 そして家を出る時には大体車です。つまり、車で出てしまったらこのポストも道路の反対側、右側にあるので寄るわけにはいきません。


 その後、色々と決まったコースを通るわけですが、どれも見事に右側。それでなかなか郵便物が出せなかったわけです。

 わざわざ出しに行けばよかったんですが、どうせ出る都合もあるし、急ぐ郵便でもないし、と思っていたら、入れられるポストがなかったんですね。

 

 自分が通るコースから少し離れたところには左側にあるんですが、そこはわざわざ道をかなりずれていかないといけない。う~ん、どうしてこんなに右側ばかりにあるのだろう?


 コンビニで郵便を入れられる店舗もあるのですが、その時でもわざわざ駐車場に入れて、店に入って出さないといけない。左にさえあってくれれば、こんなに悩まくても済むのに……


「郵便ポストってどういう基準で設置されるんだろう?」


 気になって調べてみたら、基準がありました。


「400メートル以内にポストがなく、200件以上の利用が見込まれる場所」


 だそうです。


 その他にも郵便局の許可を得られれば、個人的に、たとえば自分の家の前などにも設置できるそうなのですが、それがかなり条件が厳しい……

 

 まず許可をもらうのですが、その条件がきびしかった。そしてその条件をクリアしたとしても、設置費用から維持管理費は全部申請した人が払わないといけない。集めてもらう費用もかかるらしい。

 

 設置費用は分かりませんが、管理費用が年間、数万円から数十万円!

 

 びっくりです。

 そりゃわざわざ自分の家の前に設置してもらおうと思う人がいないはず。


 私の場合、家から歩いて出さえすれば数分でいけるのだから、諦めて歩いて行こう。

 いつか利用者が増えて左側にポストができるまで、この戦いは続くのだと覚悟を決めました。

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