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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  5月
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車の顔

 以前、


「年下のわんこならかわいい」


 の中で、車そっくりの顔したわんこの話を書きましたが、それ以来気になるんです、色んな車の顔が。


 私はほぼ毎日車で走っているんですが、信号待ちなどで停まっている時に前から来る対向車、駐車場などにずらっと並んでこっちを向いてる車、そういう子の顔が、ふと、気になることが増えました。


 人間というのは点が3つ並んでいるとそれが顔に見えるという特性を持っているそうです。


「シミュラクラ現象」


 と名付けられている有名な特性です。


 人間や動物の顔は上に目が2つ、下に口が1つという形をしているので、前から来たその特徴を持つ生き物ののその「3つの点」つまり「顔」を見て敵意があるとか、そういうのを判断しているのだとか。生存本能から来た特性でしょうね。


 旅行先で見上げた天井の汚れや模様、コンセント、見ようと思えば色んな物が顔に見えます。それで何もないところに顔! と思ってびびったりもしますが、それも全部シミュラクラです。


 言いにくいけど何回か言ってみましょう、シュミ……シュ、シュ、じゃなくてシミュクラ!(言えてない)


 これも以前書いた「simulation」にあるように「シュミじゃないシミュラクラ」と覚えたら間違いにくいかも知れません。


 車には両側にライトがあり、真ん中にナンバープレートがある。シミュラクラの条件に合致しています。前から車って色んな顔してるとは思ってましたが、あのCMのわんこに似た、いや、車に似たわんこの元と言いますか、その車がいないかなと探しているようで、それでますます気になっているのかも。


 あらためて見てみると、本当に色んな顔した子がいます。

 キリッと引き締まった顔、のんびりした顔、ぼんやりした顔、見てると本当におもしろいです。

 どの子もみんな、あのCMみたいにぬいぐるみとかにできそうです。


 ただ、残念ながら、今のところまだあのCMの車を見つけたことはありません。まだまだ新車でそれほど走ってないのかな?


 もしも見つけたら、思わず、


「かわいって言うな!」


 って言ってしまうかも。


 さて、いつ出会えるでしょうね。

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