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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2023年  5月
137/1001

元・病院の美女?

 前回はリアルタイムで見た病院の美女の話でしたが、今回はそれに関連してかなり前に見た美女? のことを書きたいと思います。


 私は色々と病院と縁が深く、いくつか行きつけの病院があります。そのうちの一番大きくて、家族もお世話になっていたちょっと特別な病院での何年か前の出来事です。


 その病院はうちの地域でおそらく一番大きくて、難しい検査や手術なんかをやってる病院です。何かあった時に「診てください」と言って通う病院ではなく、他の病院に紹介状をもらって行く、そういう病院です。私もそういう経緯で通うようになり、今はもう普通の病院に戻ってもいいんですが、長年お世話になってる先生もいらっしゃるのでそのまま通っています。


 そんな大きな病院なので、待ち時間もそりゃ半端じゃありません。特に、集団の検査なんかが入ってる時に予約が当たってしまうとどえらいことになります。なのでいつもかなり早く、8時頃には病院に着くように行っています。2ヶ月から3ヶ月に1回だし、そういう病院ともおつきあいしていたらまあいいかなと。


 そして、そんな人いっぱいにぶち当たったある診察日のことです。

 

 今日もすごい人だなと思いながら採血を待っていました。次々と番号が出てどんどん採血されていくんですが、それではとても追いつかないぐらい次から次へと人がやってくる。私はかなり早くに行ってたので10番までの番号をゲットしてたんですが、そのぐらいに行くと検査が始まるまでにもかなり待つのです。つまり診察が始まるのにまだまだ時間がかかるぐらいに行かないと、採血だけで2時間とか待つことになり、診察の予約時間に間に合わないということです。


 そうして検査が始まるまでぼーっと座ってたんですが、ふと目の前を見ると、かなり広い待合室の入り口付近、なんだかすごいギャルがいる。


 後ろ姿だけでしたが、ロングヘアをくるくるカール、上は何年も前なのであまりはっきり覚えてませんが、花柄か何かの若いお嬢さん向けのブラウス、下はやっぱりそういうロングスカート。夏だったので上着はなく、足元もすごくおしゃれなサンダルでした。


 前回の美女と同じく、すごく決まってるなと思ってその後姿を見るでもなく見ていました。と、その美女がこちらをくるりと振り向いたんですが……


「え、おばあさん!」


 少し離れたところからでも分かるぐらい、どう見ても七十代以上と思えるおばあさんでした。でも、後ろから見たらどう見ても十代のお嬢さんとしか見えません。


 そのファッションを見事に着こなして、厚底のサンダルですたすた……は歩けてなくて、ちょっとよたよたと歩いていましたが、気合いのほどは見てとれました。


 私はその人が好きでしているファッションなら、それがどんなものでもいいと思っています。もっと以前は「似合っていれば」という条件をつけていましたが、それも今は取っ払いました。人は自分の好きな格好する権利があると思うので。


 ただ、その服装が他の人に迷惑をかけるなら別です。すごく臭いとか、全体に外向きにトゲがついてて当たったらケガするとか、当たったら色がうつるとか、そのぐらいしか思い浮かびませんが、まあそういうのでなければ何を着てもいいと思ってます。


 なのでそのおばあさんにも一瞬びっくりはしましたが、着こなしててすごいなと感心して見てました。

 一緒に来ていた多分ご夫婦なのかなあ、おじいさんはごく普通のそのぐらいの年代の男性がする服装でした。


 ただ残念だったのが、もうお年寄りなので姿勢が悪かったんです。仕方がないかも知れませんが、その姿勢で厚底サンダルを履いてらっしゃるので、はらはらして見てしまいました。


 そしてもう一つ、これはあまり書いていいのかどうか分からないんですが、下着が、シュミーズかブラトップか分かりませんがちょっと透けて見えていて、あの、なんといいますが、頂点がかなり下、お腹の上の方に……


 惜しい!

 めっちゃ惜しい!

 どうせならそこも盛って上げるタイプのでぐっと上げてほしかった!


 でも、人間何歳になってもそのぐらい気合い入れてないといけないと、その方を見て思いました。

 なかなかできませんけどね。

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